4月から始まった春ドラマも大方が最終回を迎えた。
春ドラマでがっかりしたのは……
「今期は『大豆田とわ子と三人の元夫』(火曜夜9時・フジテレビ系)をはじめとして各局よいドラマが多かっただけに7月からの夏ドラマは期待値が高くなってしまうでしょうね」
とはテレビウォッチャーの吉田潮さん。良作が豊富な今期でもやっぱり生まれてしまうのががっかりドラマ。ライターの田幸和歌子さんは、
「がっかりポイントは、この顔触れでもう少し面白くなったのでは?という残念感から選びました」
前出の吉田さんは、
「それなりに期待して見たけど面白くなかった作品を選びました」
と、前置きしたうえで
がっかりドラマを挙げる。
1つ目は『レンアイ漫画家』(木曜夜10時・フジテレビ系)。漫画一筋で恋愛下手な天才漫画家・刈部清一郎(鈴木亮平)と夢なし、彼氏なし、仕事なしの「ダメ男ホイホイ」と呼ばれるアラサー女子・久遠あいこ(吉岡里帆)が繰り広げるハートフルラブコメディー。初回視聴率は6・5パーセント、17日放送の最終回は5・8パーセントと最後まで低視聴率に苦しんだ。
「鈴木亮平が民放連続ドラマ初主演で新境地のラブコメということで楽しみにしていたんです。だけど役が合ってなさすぎる!
引きこもりの天才漫画家という役なんですが、鈴木亮平が演じると威圧的になってしまう。ドタバタ感を出そうとして彼が怒鳴ったりするのですが、あの体格でそれをやられるとビクッとしてしまう(笑)。鈴木亮平の生まれ持った迫力がこの役では裏目に出た気がします。例えば高橋一生のような優男が演じたらぴったりな役だと思うんですが」
と、役者や原作はよいもののミスキャストを指摘する。
「ヒロインの吉岡里帆もかつて『カルテット』('17年TBS系)で演じたような性悪役のほうが合う女優さんだと個人的には思っています。一生懸命な女子役が鼻につくというか……」