例えば、'18年8月に執り行われた高円宮家三女、絢子さまと守谷慧さんの納采の儀について、当時の朝日新聞は《12日午前10時ごろ、守谷さんの使者として親族の男性医師が宮邸を訪れ、絢子さまや母の久子さまの待つ応接間に入った。絢子さまの父、故高円宮さまの肖像画が飾られた部屋に、納采の品である鮮タイの代金、清酒、洋服地が並べられた。絢子さまは薄い水色のワンピース姿だった》
と報じていた。このような前例があるなかで、結婚関連の儀式について、いっさい明かさないことなど可能なのだろうか。
「『納采の儀』などの儀式は秋篠宮家の私的なことなので、秋篠宮殿下が写真撮影などの取材をお断りになることは可能です。結婚式や披露宴が行われるなら、宮内記者会は宮内庁に取材を要望するでしょうが、最終的には眞子内親王殿下が受けるかどうかの判断をされると思います。
ただ、ご自身の結婚に対する国民感情や新型コロナウイルスの感染状況を鑑みると、いっさいの取材をお断りになる可能性が高いでしょう」(山下さん)
そうはいっても「あるまじき行為だ」と苦言を呈するのは宮内庁OBのひとり。
「30年前、眞子さまは上皇ご夫妻の初孫としてお生まれになりました。以来、国民はプリンセスの成長を見守ってきたため、皇族とはある意味“日本国民の親戚”ともいえる存在なのです。それなのに、立派に成長された眞子さまの“晴れの日”を見届けられないとしたら、非常に残念です」
国民への裏切りとも受け取れる“目隠し婚”。それだけではなく、皇室の未来を揺るがす事態にもなりうる。
「皇室は、公と私という境目が微妙であり、今までは曖昧な部分を積極的に公開されてきました。それによって“皇室の方々も、私たちと同じ人間なのだ”ということを国民が実感するとともに、尊敬の心が育まれてきたのです。
結婚の詳細すらも隠すことになれば、今まで積み重ねてきた皇室の姿を根本から覆すことになり、国民の心はどんどん離れていくと思います」(河西さん)
“禁じ手”を使って叶える結婚は、おふたりにとって幸せなのだろうか─。