「自分の欲しいもの」だけは
ハッキリしている
ですが、面白いことに優樹菜はフジモンのカネについて、テレビでも『ユキナ婚』でも不満をほとんど漏らしていないのです。結婚当初から、いろいろな番組でフジモンが「年齢が17歳も離れているのに、収入は優樹菜のほうが上」と話していました。細かい数字こそ言わなかったものの、2020年3月24日放送の『ロンドンハーツ』(テレビ朝日系)に出演したフジモンが「(家に)ベンツとミニクーパーがあって、買ったのは両方とも優樹菜」と話していましたから、なかなかの経済力なのでしょう。
テレビで夫のカオについて文句は言っても、カネのことは愚痴らない。それは木下にとって、大事なことはカオであり、経済力はさほど重要ではないということを示しているのではないでしょうか。
新恋人は5歳年下のイケメンです。現時点でチームの主力ではないので、ネットでは「たいした選手ではない」と恋人を軽んじるかのような書き込みが見られましたが、仮にそうだとしても、優樹菜にとって、そこは問題ではないような気がします。
前出『ユキナ婚』では、前夫フジモンはきれい好きな優樹菜のために頼まれなくても家を掃除したり、優樹菜好みの服装をしたりと、優樹菜の趣味に合わせる生活をしていたようです。もし、彼氏や夫がその世界を代表するような大物であるのなら、仕事量や責任の重さから考えて、プライベートが削られることは間違いないでしょう。当然、彼女や家族に割く時間は減ってしまいますし、そこを理解できるかは関係性が続くかどうかのポイントになると思います。
優樹菜は自分にかまってくれない大物よりも、仕事もお金もそこそこでいいから、自分を中心にしてくれるフジモン的な男性が好みで、プラスして新パートナーにイケメンであることを求めたのではないでしょうか。もしそうなら、恋人は大物でないほうが好ましいのです。
婚活でパートナーを見つけるときに、避けて通れないのがカネとカオです。友達に紹介を頼むにも「カオがいい人が希望」とか「できるだけ、カネ持っている人」とは言い出しにくいものですし、自分の本心をわかっていない人も多い。「カオはフツウでいい」と言っている人が、実はものすごい面食いだったりします。ツイッターをやっている人は、自分のツイートを読み直してみましょう。人のカオについてのつぶやきが多い人はカオをよく見ているということですし、反対にカネに関するツイートが多ければ、カネに敏感と言えるでしょう。
タピオカ事件以降、意固地になってヤバい方向に行っている気がしないでもない優樹菜ですが、「自分の欲しいもの」だけはハッキリしているタイプな気がします。婚活中の女性は、恥ずかしがらずに、自分の本音と向き合ってみることをおすすめします。
<プロフィール>
仁科友里(にしな・ゆり)
1974年生まれ。会社員を経てフリーライターに。『サイゾーウーマン』『週刊SPA!』『GINGER』『steady.』などにタレント論、女子アナ批評を寄稿。また、自身のブログ、ツイッターで婚活に悩む男女の相談に応えている。2015年に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)を発表し、異例の女性向け婚活本として話題に。好きな言葉は「勝てば官軍、負ければ賊軍」