もう一度、一緒に歩いてみようと思いました
最近では、豪快な脱ぎっぷりをメディアで披露する原田さんの勇姿に対し「仕事がんばってるな」と生温かく見守っているそう。
「何より、普通なら恥ずかしくてできないようことを勢いよくやるのは、男らしくていいですよね。まあ、男らしさが行きすぎて2年前の騒動につながったのかもしれませんけど……」(愛さん)
時折のぞかせる愛さんの毒舌には、さすがの原田さんも苦笑い。普段の朗らかな関係がうかがえる。
「彼と結婚してよかったと思うのは、やっぱりふたりのかわいい子どもに恵まれたことですね。家では娘の子分状態ですが、パパと娘でふざけ合っている様子を見るのは楽しいです」(愛さん)
そして、今年高校を卒業した息子さんはサッカーを学ぶためアメリカの大学に進学。新天地での生活をスタートさせた。
「子どもたちはふたりの財産。財産のひとりがこれからどう輝いていくのか本当に楽しみですね。アメリカでいろんなものを吸収してほしい。僕は日本でサッカーボールを見つめながら応援します」(原田)
そんな仲睦まじい原田家に訪れた最大のピンチといえば、やはり2年前の不倫騒動。長年連れ添った夫の不貞に対して、愛さんが放った第一声「原田、アウト〜!」は、名言として語り継がれている。
場合によっては試合終了になりかねないギリギリの状況だったが、愛さんは試合の続行を選んだ。
「出会ってからの30年の日々をひっくるめての“アウト”でしたね。もちろん離婚も頭をよぎりましたが、これまで家族のために働く姿も見てきたし、子どもたちへの愛情の深さもわかっていたので、もう一度、一緒に歩いてみようと思いました」(愛さん)
そして原田は「彼女がいなければ、今もくすぶっていたと思う」と、自戒を込めて語る。
「あれから2年がたち、今やっとスタートラインに立てたという心境です。これから何年かかるかわかりませんが、自分で泥を塗ってしまった原田龍二の看板をピカピカに磨いて、妻と子どもたち、迷惑をかけてしまったみなさんに恩返しをしたい。本当に彼女と結婚してよかったです!」(原田)
原田が家族への感謝を伝えると「じゃあもっと大切にしなきゃね」と、笑顔を見せる愛さん。
夫婦の形は十人十色。結婚20年目を迎えてリスタートを切った原田夫妻から、今後も目が離せない。
●原田愛(はらだ・あい)……1973年、神奈川県出身。中学時代から芸能活動を始める。原田と交際を機に芸能界を引退。2001年に入籍。長らく専業主婦だったものの、今回の山本漢方のCM撮影を機に、30年ぶりに芸能活動を再開。
《取材・文/大貫未来(清談社)》