一般人の“シニア婚事情”
「コロナ禍になってから、40〜50代の婚活者は圧倒的に増えています」
こう語るのは『週刊女性PRIME』で、最近の婚活事情を連載で綴っている鎌田れいさん。
「コロナ前、シニア層は共通の趣味を楽しむ集まりなどが出会いの場になっていました。でも自粛生活によって、そういった会が開かれなくなった。その結果、ガチで婚活をしないと結婚できないと、相談所の扉を叩くんです」(鎌田さん、以下同)
鎌田さんが主宰する結婚相談所にも、男女ともにこんな人が増えているという。しかし、簡単には成婚につながらないという。
「男性のシニア層で初婚の方は“子どもが欲しい”という方が多い。だから同世代に目を向けず、もっと若い女性を希望します。そこそこお金も持っていて、貯金もあるからすぐ結婚できるだろうと思っているみたいですけど、それは昔の考え方。
若い女性からしてみれば、年収などの伸び代がないシニアより、これから稼ぐ可能性を持つ若い男性を選ぶのは、ある意味当然です」
またシニア世代の女性は、昔より社会的立場が向上し、高学歴・高収入の“バリキャリウーマン”も多い。
「女性はバツイチの方も多く、子どもが独立したからと婚活を始める人も。ただそういう人は、もともと結婚していた相手が条件のいい男性というパターンが多くて、理想がめちゃくちゃ高いんです。
男女の求めているものが乖離(かいり)しすぎていて、シニア層のマッチングは難しいんです」
それでも結婚へと至るカップルもいることは事実。
「お金や子どもが欲しいからというのではなく、価値観の合う人を探すことがいちばん。厳しい言い方になりますが、現実を知らないとシニアでの結婚は遠のくばかりです」