モーニング娘。はASAYANの成功を象徴するグループだった
モーニング娘。はASAYANの成功を象徴するグループだった
【写真】意外な人も!“オーディション出身”有名人の一覧がこちら

 モーニング娘。はもともと女性ボーカルオーディションの落選組で作られたグループ。そのオーディションに落ちた面々も豪華!

モーニング娘。には倖田來未、しずちゃん(南海キャンディーズ)、木下優樹菜、柏木由紀(AKB48)、若槻千夏など多くの芸能人が落選しています。CHEMISTRYを輩出した男性ボーカルオーディションでは、ATSUSHI、NESMITH(EXILE)が落選しています。

 CHEMISTRYは堂珍ありきで、彼の声に合う相方を探していたようなものですから、実力者のATSUSHIが落選したときは視聴者からブーイングが来ました」(同)

 同番組は大スターを生んだだけではなく演出の面においても多くの伝説を残した。

「川平慈英さんの“いいーんです!”という独特なナレーション、細かいカット割りとテロップに句読点を多用するなど演出面でも新しい風を吹かせました」(同)

 今でも語り継がれる番組だが、トラブルは絶えなかったという。

「どのオーディションかはあえて言いませんが、やっぱり同年代の若い女の子が集まると放送できないことも多かった。ライバルの悪口を吹聴するのは当たり前、スタッフに気に入られようと泊まりがけの撮影では部屋を訪れる子が続出なんてことも。もちろん“商品”に手を出したスタッフはいなかったと記憶していますが」(同)

 番組の裏では熱い蹴落とし合いがあったのだ。そっちを放送してほしかった?

“中3トリオ”を発掘した伝説の番組

 28・1%の視聴率を獲得したお化けオーディション番組といえば、昭和世代なら誰もが知ってる?『スター誕生!』。

「それ以前にも『味の素ホイホイ・ミュージック・スクール』('62年~'65年)などがあったのですが、特定の芸能事務所主導のものでした。スター誕生は、放送作家・作詞家として頭角を現していた阿久悠さんが“本格的な歌手を生み出したい”と企画したもので、事務所の影響を受けずに新人を発掘するというスタイル。スカウトとして各芸能事務所が札を上げて参加者が選ぶというのも新しかったですね。視聴者も一緒に楽しめる番組として認知されていったのです」(当時を知る関係者)

 初回視聴率は約4%だったものの、徐々に右肩上がりになったのは文字どおりスターが誕生していったからだ。