若くして悪事に手を染めていた井戸容疑者。一方で共犯の明神容疑者は犯罪とは無縁の人生を送っていた。
中学時代の同級生によると、
「明神君は吹奏楽部に所属していました。打楽器やトランペットなど頑張って練習していましたね。長身で温厚な性格で、同期で男子部員は1人だけでしたが、必死に周りに食らいついていました」
絵心もあったようで、幼少期から美術の道を志し、デザインコンテストで入賞を果たしたことも。高校卒業後はデザイン系の専門学校に通った。
一見すると接点の見つからない2人だが、ある捜査関係筋の情報によると、
「実は主犯格の井戸容疑者が、明神容疑者を脅し、犯行を強いていた可能性が浮上しているんです。明神容疑者は何らかの事情で抵抗できなかったのでは」
真相究明に向けて捜査は続いているが、それが事実なら事件の様相が大きく変化する。
未成年の女性に酒を飲ませレイプを行っていた
“黒幕”とされる井戸容疑者をさらに調べると、おぞましい過去まで明らかに……。
「彼は10代のころから後輩や女友達、出会い系サイトで出会った女性に酒を飲ませて酔わせ、レイプを行っていたんです。被害者はみんな未成年です」(知人のBさん)
しかし証拠不十分だったのか、逮捕はされなかった。
「知っているだけでも、レイプした回数は10数回。本人は犯行を否定して、共通の友人の間ではかなりもめました。それで和歌山にいられなくなり、20歳くらいのときに大阪に引っ越した」(同・知人)
その後も井戸容疑者は定職に就かず、悪行を重ねる。
「井戸容疑者は2020年にも、SNSで知り合った府内の女子中学生をわいせつ目的で誘拐して、逮捕されているんです。しかしこのときも服役を免れていたようです」(前出・全国紙記者)
今回の犯行は未遂で終わっているため、早々に出所してしまう可能性が高い。再犯が危ぶまれる──。