『なってほしい』政治家1位、永田町での姿は

 一方、『なってほしい』政治家1位に輝いたのは1060票を獲得した河野太郎行政改革担当相。

「ツイッターなどでも積極的に国民の意見を聞こうという姿勢に誠実さが感じられる」(京都・30歳サービス業)、「謝るときは謝る。責任を持ってハッキリ言える」(神奈川・38歳サービス業)、「忖度なく自分の意見を述べるから」(福岡・40歳その他)

 河野行革担当相は“エゴサの鬼”とも呼ばれ、ツイッター上で自身の名前が書かれた投稿に、しばしばコメントすることも。フォロワー数は230万人超えの人気者だ。今回の総裁選も出馬を表明しているが、政治ジャーナリストの角谷浩一氏の評価は厳しい。

「彼がワクチン担当になったことで、厚労省との手柄争いが起きている。兼務する行革担当は縦割りの弊害をなくす役割のはずが、厚労省が行う発表を“俺が話す”と横取りするなど、自身が縦割り行政の弊害そのものです」

 国民が見ている姿と、永田町での姿には、だいぶ差があるようだ。さらには、

「彼はブログを書いているのですが、そこでは野党のごとく政権批判をしていたのです。しかし、入閣したとたん都合の悪い一部の投稿を削除。外務大臣時代には記者にされた質問が嫌だったんでしょう。回答せずひたすら“次の質問”と言い続けたことがありました。ワクチンの供給が減少することがわかっていたのに黙っていたり……。結局、言うことが立場によってコロコロ変わったり、都合の悪いことは答えないところがあるのです」(角谷氏)

 だが、自民党内ではこんな意見もあるという。

「彼の発信能力を、ほかの政治家も見習うことは必要かもしれませんね。衆院選挙を見据え、国民に人気のある“河野さんを総裁に”との声もあるようですよ」(前出・細川氏)

 期待の1位だけど、総裁選で勝利できるか!?

大衆を引きつける能力は天性のモノ

『なってほしい』政治家2位は847票を獲得した小泉進次郎環境相。

「若い人の意見を活かした新しい政治をしてほしい」(東京・46歳サービス業)、「イケメン」(兵庫・46歳公務員)

「若さとビジュアルでの人気ですね。若くてきれいな人がいいのは男性も女性も同じです。大衆を引きつける能力は天性のものです」(細川氏)

小泉進次郎環境相
小泉進次郎環境相

 今年で40歳になった小泉環境相だが、政治の世界ではまだまだ若手。国民はそんな若い力に期待しているようだが実は『なってほしくない』政治家でも4位に。

「プラスチックをなんでもかんでも有料にしないで。レジ袋はゴミ袋として2次利用していた。結局、ポリ袋製品を買ってるから意味ない。全然庶民のことがわかってない」(北海道・51歳小売業)

 ゴミ袋を指定している自治体は多いが、東京23区など透明または半透明のポリ袋を使ったゴミ出しを認めている自治体も少なくない。

「小泉さんはプラスチックの生産が海洋汚染につながると言いますが、レジ袋の影響は微々たるものだとも。それなのに、主婦が悪者のように扱われているのはおかしい。温室効果ガス削減目標の46%も、記者に数字の根拠を問われると“(頭に)浮かんできた”と話すなど、この人が大臣で本当に大丈夫なのか心配になりますよね」(前出・角谷氏)

 政治家は顔だけじゃなく、中身も大事ですからね……。