佳子さまだけが皇室に閉じこめられる

 しかし、民間に嫁がれたとしても元皇族が本当の意味で“一般国民”になることは難しいと、前出の山下さんは語る。

「女性皇族が結婚して法的には一般国民になっても、その後の人生を我々と同じ一般国民としては過ごせないでしょう。周囲の人たちからは特別な目で見られ、犯罪被害にあう可能性も一般国民より高いからです。元皇族としての品位を保持するための一時金は国から支給されますが、宮内庁は直接的なお世話はできません。

 佳子内親王殿下が皇室に残れば、これまでと同じようにお世話する職員も付きますし、皇族としての公務を担いながらライフワークに取り組むこともできます。皇室内にご両親もいらっしゃいますし、将来即位される悠仁親王殿下を近くでお支えすることもできますので、国としてもご一家としてもいい形といえるのではないでしょうか。

 ただ、女性皇族が結婚後も皇室に残ることになり、合わせて女性女系天皇も容認されたとしても、愛子内親王殿下や佳子内親王殿下はそのご家族も含めて、実際に皇位に就く可能性がほとんどないというのが前提です」

秋篠宮家の眞子さま、佳子さま、悠仁さま
秋篠宮家の眞子さま、佳子さま、悠仁さま
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 皇室に残るメリットは十分あれど、今回報じられた政府案は、佳子さまの望まれている個人的な希望や自由を著しく制約することになる。

 例えば、一般人であれば何も制約なく実現できる旅行や趣味でも、皇室に残られるならSPなどの警備体制を整えたり、外出先への連絡や導線の確保などが必要となり、場合によっては断念せざるを得ないこともあり得る。佳子さまの望まれる“完全な自由”は望めなくなる。

佳子さまは今年の12月で27歳。眞子さまの婚約が内定したのが当時25歳だったことを考えると、いつ結婚されてもおかしくありません。政府としては皇族数を確保するため、佳子さまが結婚される前に今回の構想を成立させようと奔走する可能性があります。

 法案が成立する前に結婚したいと考えた佳子さまが、急いでお相手を見つけた場合、今度は調査が不十分となって小室家の金銭トラブルのような問題が浮上するリスクも高まります。眞子さまは最終的に好きな男性と結ばれて民間人となれますが、自由と個人の希望を重んじられている妹の佳子さまだけが、法案の成立次第で“皇室に閉じこめられる”ことになるのです……」(前出・宮内庁関係者)

 お姉さまのように、佳子さまもご自分の意思を貫かれることはできるのだろうか。