かつてSMAP人気絶頂期に、突然「俺、結婚します」と宣言した木村拓哉。それは、これまでのジャニーズではあり得ないものだったが、同時にジャニーズタレントとしていろいろなものを開拓してきた。前出の記者は、「家族の話は好感度にも繋がるから、この先もどんどん発言してくのでは」と言う。

“安売りはしません”という姿勢

 木村拓哉を筆頭に、家族4人すべてが個々で活動している「木村ファミリー」は、もはや立派な芸能ファミリーとして誰もが知るとことになった。そんな状況を見て芸能ジャーナリストは、

「木村ファミリーも、古くは高島忠夫ファミリーや梅宮辰夫ファミリー、渡辺徹ファミリーに高橋英樹ファミリーなどと、同じといえば同じですよね(笑)。一家揃っての露出がほぼないという意味では、柄本明ファミリーや、松田優作(松田美由紀)ファミリーに近いかもしれません。4人揃っての露出は考えられませんが、この先『徹子の部屋』などでキムタクと娘のセット共演はあるかもしれませんね」

 と笑う。

2007年、次女のKokiを連れ、Cocomiの小学校入学式へ出席した工藤静香
2007年、次女のKokiを連れ、Cocomiの小学校入学式へ出席した工藤静香
【写真】木村ファミリーのプライベートをのぞき見

 木村ファミリーがほかの仲よし芸能一家と少し違うのは、ジャニーズルールなどの条件はあるものの、一緒に登場しないということで保たれる“神秘性”のような部分が大きい。

「キムタクはどんなに庶民的な一面をアピールしても、やはり高いところにいる遠い存在。2人の娘もただの“二世タレント”という括りではなく、いきなり『VOGUE』の表紙を飾ったり、フルート奏者として活躍するなど、ほかの芸能一家と一線を引いています。家族それぞれの格式を高めに保ち、“安売りはしません”という工藤静香のプロデュースがすけて見えます」

 芸能界でファミリー売りは決してせず、“おしゃれな一家”としてSNSで発信していく姿に、どれだけの好感度があるかは不明だが、いまだに木村ファンを味方につけることができないのは、妻の工藤静香の存在のようで……。

「いまだに工藤静香を受け入れられないキムタクファンは、間違いなく一定数います。本当の好感度を手にいれるには、そこが最大の難関になるでしょう」

 キムタクが娘の話をテレビでしだし、徐々に解禁しつつあるファミリートーク。衝撃の4ショット解禁はそう遠くないかもしれない。

〈取材・文/渋谷恭太郎〉