“逃げ恥”の大ヒットで撤退
1996年は『SMAP×SMAP』(月曜夜10時)がスタートした。
「月曜夜10時は関テレ制作で単発ドラマを中心に放送していましたが、スマスマの編成に伴い火曜夜10時に関テレドラマ枠が移りました。初期の人気作は草なぎ剛主演の『いいひと。』(1997年)。草なぎの初主演ドラマでスポーツ用品メーカーに勤務する青年を好演“いいひと”ぶりがはまり役でした。その後、草なぎは同枠で『僕の生きる道』など“僕シリーズ”作品に主演しました」
それ以外では『GTO』、『アンフェア』、『結婚できない男』、『チーム・バチスタ』シリーズ、『僕のヤバイ妻』など人気ドラマが放送された。
そうしたなか2014年にTBSが“火10”に『火曜ドラマ』を新設した。同時間帯にはNHKが『ドラマ10』を放送し三つ巴に。
「TBSは当初、苦戦していましたが『逃げるは恥だが役に立つ』(2016年)のヒットで女性主人公の恋愛ドラマ枠として定着しました。『初めて恋をした日に読む話』『恋はつづくよどこまでも』『私の家政夫ナギサさん』といったラブコメがSNSで反響もあり、視聴率も右肩上がりしました。視聴率で苦戦していたフジは“逃げ恥”をきっかけに撤退。バラエティー枠になっていた“火9”に同年、関テレ制作のドラマが移行することになりましたが、今回の改編で月曜日になりました」
25年間にわたって火曜日夜を楽しませてくれたドラマの功績は消えない。