「容疑者として逮捕されたのがお隣の山口さんだと聞いて、びっくりしました。耳を疑いましたよ……」
ショックを隠せないのは、容疑者と被害者の両方を知る近所の主婦だ──。
隣人の男を容疑者として逮捕
10月3日、山梨県警は同県笛吹市の林道脇の草むらから女性の変死体が発見されたことを発表。5日には笛吹署に捜査本部が設置された。
「県警が司法解剖しましたが、死因の詳細はまだ特定されていません。ただし全身に擦過傷や激しい打撲痕があったようで、捜査本部は殺人・死体遺棄事件として捜査をしています」(地元紙記者)
同日、被害者は現場から10kmほど離れた場所に住む福祉関係の地域相談員・古屋美紀さん(54)であることが判明する。古屋さんは9月29日の夜から行方不明になっていて、家族から捜索願が提出されていた。
その後、逮捕監禁の疑いで“ある男性”が容疑者として逮捕された。それはなんと、古屋さん宅の隣に住む会社員・山口正司容疑者(55)だった──。容疑者は車に古屋さんを押し込んで、遺体として発見された場所まで運んでいったという。容疑者は、概ね犯行を認めているが、
「車から降りたときはまだ生きていた」
などと供述している。
ある近所の住民は、次のように証言する。
「先月末だったと思うけど、行方不明の古屋さんを捜索していた警察官2人と山口さんが話している姿を見かけました。何くわぬ顔をしていたのを覚えています」
前出の地元紙記者は、
「古屋さんの家から畑を挟んで50mほどのところにあるお宅に防犯カメラが設置されていて、そこにあった映像が逮捕の決め手になったようです。その中には、古屋さんの叫び声も入っていました。
容疑者は殺人をほのめかすような供述をし始めているようです」