白米より玄米、無添加の調味料を

 認知症予防のためには、毎日食べるお米は白米より玄米がおすすめだ。

「ストレスは認知症の大敵ですが、玄米のまわりにあるフェルラ酸には、ストレスをやわらげる作用があります。精米してしまうと、このフェルラ酸が抜けてしまうため、白米より玄米がおすすめなのです。また、玄米は、ビタミンやカリウム、マグネシウムも豊富です。さらに、玄米はしっかりかまないと飲み込めませんが、かむことは認知機能の向上につながります」

 脳にとって“毒”となる食品添加物を避けるため、調味料選びにも気を配ってほしい。

「塩は海塩や塩麹、味噌は保存料が入っていない生タイプのもの、ろ過していないもろみしょうゆやしょうゆ麹などが安心できます。甘みは白砂糖を避けて、精製されていない黒砂糖やてんさい糖を控えめに使うとよいでしょう。フルーツなどの果糖で補うのもおすすめです」

【白澤先生がおすすめする認知症予防にも効く食品成分】

(1)フェルラ酸
 認知症の原因となるストレスをやわらげてくれる。精製していない米や小麦、大麦などの穀類、米ぬかなどに多く含まれる

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(2)LDLコレステロール
 神経系の働きを活性化させるため、実は高齢者には必要。豊富に含まれる卵は積極的にとるべき

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(3)食物繊維
 脳と密接な関わりがある腸内環境を整える。海藻類やこんにゃく、果物、里いも、大麦、オーツ麦などに含まれている、水溶性食物繊維が特におすすめ

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(4)イソチオシアネート
 抗酸化作用があり、認知機能を改善する。キャベツ、ブロッコリー、白菜、チンゲン菜、カブ、ルッコラ、カラシなどといった、アブラナ科の野菜に多く含まれている

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(5)フラボノイド
 ポリフェノールの一種。抗酸化作用があり、記憶力を高めてくれる。色の濃い野菜や果物、緑茶、赤ワイン、ココア、甘味料のステビアなどに多く含まれている

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