「最終回ががっかりな結末になるんじゃないかと今から“フラグ”が立っています」(ドラマウォッチャー、以下同)

『あな番』スタッフに期待と不安

 西島秀俊主演の『真犯人フラグ』(日本テレビ系、日曜午後10時半)が10日からスタートした。2クールにわたるドラマで、'19年に話題になった『あなたの番です』(日本テレビ系/以下『あな番』)のスタッフが集結した謎解きミステリー。

「企画・原案は秋元康さんで完全オリジナルです。妻(宮沢りえ)と子どもの失踪がきっかけで、日本中から疑惑の目を向けられながらも真実を暴いていく主人公(西島)の奮闘を描いた物語。だけどこのドラマ、始まる前から“がっかり”というキーワードがついてまわっているんです」(同)

 いったいどういうこと?

秋元さんの原作は謎を引っ張るだけ引っ張って、最終回にがっかりさせられる作品が多いことで有名なんです。『あな番』は田中圭さんと原田知世さん夫妻が引っ越したマンションで次々に殺人が起こるというストーリーでしたが、中盤で原田さんが殺害され、視聴者をぐっと引きつけました。

 後半は横浜流星さんとタッグを組み、謎解きというスタイルに。視聴者は犯人を予想して盛り上がっていたのですが、当時まだ演技経験の浅い西野七瀬さんが最終回で突然悪者に。ただ奇をてらっただけのラストで演技力のなさも相まって迫力に欠けるものでした。今まで考察してきた視聴者は置いてけぼりをくらった感じです

 秋元センセイのがっかりラストは今に始まったことじゃない。

「遡ると、福士蒼汰さん主演の『愛してたって、秘密はある。』('17年、日本テレビ系)も同じく。伏線を張るだけ張ったのにまったく回収されずに福士さんの二重人格というオチ。SNS上では《時間を返せ》などの書き込みが目立ちました」