「'18年11月、秋篠宮さまはお誕生日会見で金銭問題を整理してクリアするようにという趣旨のおことばの後、“多くの人が納得し喜んでくれる状況になること”が『納采の儀』を行う条件だと示されました」(皇室担当記者)
このご発言を受けた小室さんは'19年1月、代理人弁護士を通じて文書を公表したが、金銭トラブルの経緯説明と「解決ずみの事柄と理解していた」という文言を盛り込んでしまったことで火に油を注ぎ、国民からの批判は増大した。
この文書が公表された際、竹田さんは、『週刊女性』に胸の内をこう明かしている。
「『週刊女性』で報じられてから、1年以上も小室さんは沈黙し続けていました。いったい、どういうつもりだったのか。文書に私が“返してもらうつもりはなかった”と言ったと書かれていますが、そのような覚えはありません」
問題解決への“最大の障壁”
その後、小室さん母子と竹田さんが双方の代理人を立てるも交渉すらまともに始まらず、'20年11月に婚約の再延期が宮内庁から発表された。
金銭トラブルに関しては今年4月、留学中の小室さんが、以前よりも詳細な経緯などを綴った28ページに及ぶ文書を公表するも、対応が遅すぎたためか、納得できた国民は多くなかった印象だ。
文書公表の直後、小室さん側が「解決金の用意がある」との意向を示すも結局、『週刊女性』が金銭トラブルを報じてからおふたりが結婚されるまでの3年10か月、トラブルが解決することはなかった。
初めて会ったときから竹田さんの一貫していた主張は、
「圭くんのことは息子のように思っていましたし、眞子さまとの結婚を邪魔したい気持ちはまったくありません。金銭トラブルは、あくまで私と佳代さんの間でのことです。とは言っても、佳代さんを恨んでいるわけでもありません。ただ、私は誠意を見せてほしい。月に1万円、2万円でも返済してくれるような努力を見せていただきたいんです」
と繰り返していたこと。竹田さんは400万円の返金はもちろんだが、それ以上に小室さん母子から「その節はお世話になりました」と、ひと言でいいから感謝の言葉が欲しかったのではないだろうか。だからこそ、今でも「佳代さん本人と会って話したい」と訴えているのだと思う。
一方の小室さんは今年4月の文書の中で「借金でなかったものが借金だったことにされる事態を受け入れられなかった」と綴り、借金を踏み倒そうとした人間であると認識されることを恐れていた。「切実に名誉の問題だ」とも記述している。これまで母子2人で必死に生きてきたという自負とプライドが、金銭トラブル解決への“最大の障壁”になっていたのかもしれない。
竹田さんから小室家にわたった400万円に対する認識のズレに関して、双方が歩み寄ってしっかりと話し合ったうえでお互いの誤解を解き、それぞれが抱いている疑念を晴らすことで、長きにわたって燻り続けている金銭問題を解決させることはできないのだろうか。
10月26日、眞子さんと小室さんは晴れて結婚された。しかし、金銭トラブルが解決しない限り、本当の意味でおふたりの結婚問題が終わることはないだろう。
(取材・文/綾部和也)