とはいえ『複雑性PTSD』を抱えながら、カメラの前で10分ほどの会見に勇気を持って臨んだ眞子さんの一方で、小室さんには疑問の声が。
「眞子さんはともかく、小室さんはおふたりで気持ちを述べた後、おひとりで記者からの質問に答えるべきだったのではないのでしょうか」
小室さんが逃した最大のチャンス
昨年、秋篠宮さまはお誕生日会見で、
「実際に結婚するという段階になったら、もちろん、今までの経緯とかそういうことも含めてきちんと話すということは、私は大事だと思います」
と述べられている。今回の会見も、秋篠宮さまが日本中を騒がせてしまったことは事実であり、“ケジメ”として行うべきと判断され、眞子さんもそのご意向を汲んで実現したという。
「殿下のお気持ちを汲んだ宮内庁としても“提出された質問にすべて答えることがケジメである”という認識だったと聞いています。
普段行われる皇室の方々のお誕生日会見では、テレビ局や新聞社が所属する『宮内記者会』から事前に提出された質問を宮内庁が修正を入れるなど、宮内記者会と何度かやり取りをします。
しかし今回は『日本雑誌協会』の質問にもいっさい手を入れることなく、原文のままで眞子さんと小室さんの手に渡りました。その質問に直接自分たちの声で回答することが、心配や迷惑をかけてしまった関係者、ひいては国民に対する“最大限の誠意”になると考えたからでしょう」(同・前)
しかし、記者会見の冒頭に所感を話した後に小室さんも眞子さんと一緒にその場を後にしたことで“最大のチャンス”を逃してしまった。
「国民が会見でいちばん知りたかったのは、小室家の金銭トラブルや佳代さんの夫・敏勝さんの遺族年金の不正受給疑惑の“真実”です。さらに、佳代さんが職場を休業した際、傷病手当金を受け取っていた期間に軽井沢の飲食店で勤務していたという疑惑も報じられていました。
小室家に関する疑惑の数々が国民に不信感を抱かせた大きな原因だったため、それらの1つ1つに丁寧に答えてもらいたかった。だからこそ『日本雑誌協会』も疑惑に関する質問を提出しています。
もし、眞子さんが退出した後に小室さんだけが会場に残り、誠意を持って記者からの質問に答えていれば、多少なりとも国民感情を翻すことができたかもしれません。しかし、結局は一方的に言い分を述べるだけに留まる印象になってしまったことは残念でした」(皇室ジャーナリスト)
意を決して行われた記者会見で、おふたりは殿下が求められた“ケジメ”をつけることができたのだろうか。