“がっかり発言”に“隠蔽工作”
『期待できない議員』で2位になったのは鳩山二郎。'16年に十二指腸潰瘍を患い亡くなった鳩山邦夫元法務相の次男だ。
「派手好きで、態度が悪いと噂を聞いたことがあるから」(31歳岡山・金融関係)、「鳩山家には一般市民の生活を知ろうとしないイメージがある」(57歳神奈川・専業主婦)
アンケートの回答には、鳩山由紀夫を父親と勘違いしている声が多数を占めた。民主党政権時代に首相を務めた鳩山元首相のイメージはあまりよくないよう……。
鳩山は、父・邦夫が他界後に行われた補欠選挙に出馬した。次郎は当時、福岡県大川市の市長だったが辞任。父親の跡を継ぎ、2位の候補に大差をつけて圧勝した。
しかし、当選して数か月後の'16年11月、ある発言が物議を醸した。福岡県筑後市や大川市など5つの市町を流れる花宗川の改修工事を国に要望する際に、
「(福岡県)筑後市はどうでもいい。私の選挙を邪魔したところだから」
などと発言したことが明るみに。当選したばかりで浮足立っていたのかもしれないけど、“鳩山”の名を背負っているんだから、気を付けて!!
『期待できる議員』3位にランクインしたのは、自民党の小渕優子。'00年4月、首相在職中に脳梗塞で倒れ、5月に亡くなった小渕恵三元首相の次女だ。小渕元首相が亡くなった翌月に衆院選が開かれたが、悲しみを癒す間もなく後継者として衆院選に出馬し、当選した。
「小渕首相が好きだったし、優子さんの政治に対する姿勢は信じられる。人間としていい人だと思うから」(44歳沖縄・金融関係)
「女性議員で、少子化対策担当大臣の経験もあるのでもっと頑張って欲しい」(59歳大阪・その他)
26歳で国会議員になってから21年、今年で48歳に。'08年には過去最年少となる34歳で少子化担当相として初入閣。'14年には第2次安倍内閣で経済産業大臣を務めた。
そこまでは順調にキャリアを重ねてきたが、経産相就任後、政治資金規正法違反が報じられたのだ。そのためか『期待できない議員』でも3位に名を連ねた。女性支援者向けに開いた“観劇会”の収支が合致しないことを端緒に、嘘の収支報告をしていたことが次々と明らかになり、大臣の辞任に追い込まれた。
「政治資金を私的に活用したことが印象に残っている」(45歳茨城・その他)
「彼女は真っ黒でしょう。それなのにふてぶてしく議員に居座っているのが許せない」(57歳福岡・非営利団体職員)
家宅捜査をされた際に押収されたパソコンは、電動ドリルで破壊する隠ぺい工作が行われていた。小渕の秘書ら2名が東京地検特捜部に在宅起訴され、'15年には東京地裁で有罪判決を受けた。
月日が経っても、不祥事のイメージを払しょくできないようだ。