担当者に話を聞くと
――政府からすでに入金はあったのか。
「ありましたよ、他社さんはわかりませんが」
――金額は?
「それは契約者同士のことになるので」
また“アベノマスクの在庫にユースビオのものはほとんどないはずだ”とも言う。
「みなさんが思っている四角い布マスクを“アベノマスク”というのであれば、ウチのマスクはそれじゃない。通称“アベノブリーフ”なんて呼ばれていたものですから」
ユースビオが用意したものは立体型マスクで「ブリーフマスク」と呼ばれていたため、“アベノブリーフ”と揶揄された代物だ。
「ウチのマスクは一般世帯に配る前に、介護者や妊婦さんなどに渡されたものです。そこでほとんどが配り終わっているはず」
だが、“疑惑の会社”としてマスコミに取り上げられたため、出荷停止になってしまったという。
「週刊誌やマスコミのおかげで大変でしたよ。疑惑(になるようなこと)なんて何にもなかったのに。ウチのマスクは検査にもちゃんと通過して、製品はよかったと言われたんですから」
コロナ禍でマスク事業をスタートさせたユースビオ。
「まだマスク不足だったときは、無償で5000万枚くらいをあげていましたよ。だって、みんな困ってたんだからしょうがないじゃん」
磯崎官房副長官は、保管されているアベノマスクの活用について「必要に応じて検討したい」というが……。その間も、保管料で税金が無駄遣いされ続けている。