そのため、彼が交渉相手になると提案されたとき、竹田さんは戸惑った。しかし、
「“結婚会見が行われる10月26日までに金銭トラブルを解決させて気持ちよく祝福したい”という気持ちで、圭さんに“会いましょう”と事前に伝えていました。
ですが、先方には快く対応していただけなかった。結婚までに面会が実現しなかったことは、残念でなりません」
今後に面会する見通しも立っていない。
紀子さまの“手作りアート”
「いったい、いつどこで、どのような形で交渉の場が設けられるのか……。そもそも実現できるのかもわからず、この先が不安です」
竹田さんサイドを悩乱させた記者会見。約9分間と非常に短く、宮内記者会と日本雑誌協会、在日外国報道協会からの計5問については、質疑応答の形式ではなく文書での回答になった。
象徴天皇制に詳しい名古屋大学大学院の河西秀哉准教授はこう見解を述べる。
「多くの問題を抱え、眞子さんが苦しまれてきたことは、わかります。しかし、“感謝”の一方で“誹謗中傷”“謂れのない物語”という表現が出てきたことに、この結婚の難しさが出ていたと思います。
両方の言葉が出てきたことで、結婚への賛成派と反対派が、象徴天皇制への分断へと展開していく状況を招いてしまう可能性があります」
そんな“世紀の会見”に臨む前、眞子さんは大勢の人から祝福とエールを受けていた。
「赤坂御用地内で改修中の『秋篠宮邸』近くにある広場で“お別れ会”が行われました。ご家族はもちろんのこと、皇嗣職や皇宮護衛官、宮家の関係者や眞子さんと関わりのあった外部の関係者など約50人が集まり、眞子さんをお見送りしたのです。
儀式を行わない異例の結婚とあって“勘当”などと報じられていましたが、実際はあたたかく門出を迎えられました」(秋篠宮家関係者)
お住まいの『御仮寓所』の前では、家族水入らずで別れを惜しまれる一幕もあった。
「宮邸を離れる眞子さんの手には、バラのブーケがありました。これは生花ではなく、紙や布で作られたアートフラワーで、紀子さまが職員とともに手作りされたものです。眞子さんがアメリカにも持っていけるように、造花を贈られたのでしょう」(宮内庁関係者、以下同)
バラは、眞子さんにとって思い入れの強い花だ。
「眞子さんの皇族時代の『お印』はバラ科の『木香茨』でした。木香茨は、秋篠宮ご夫妻が大好きな花でもあります。小室さんとの結婚に反対していたといわれる紀子さまですが、門出に際しては幸せに送り出したい……。そんな思いを込めたのでしょう」