クライマックスに向け、ますます盛り上がりをみせる『青天を衝け』。次回(11/7)、栄一(吉沢亮)は伊藤(山崎育三郎)の依頼で、商人たちが業種を超えて手を組むための組織となる東京商法会議所を作る。そんな中、栄一は三菱の岩崎(中村芝翫)に誘われ宴席へ。商業で国を豊かにしたいと2人は意気投合するが、その手法をめぐって意見は真っ向から対立。激論を繰り広げるも、会合は物別れに終わり……。伝説の商人・岩崎との関係性など、栄一はこの先どうなるのか!? ラストに向けた明治編の見どころを菓子浩制作統括に直撃!
ますますおかしれえ! 『青天を衝け』明治編3つの気になる関係制作統括に直撃!
(1)栄一と慶喜の関係の行方
「慶喜はなぜ急に大政奉還をしたのかなど、何を考えているかわからない謎の多い人物。演じるのも難しいキャラだと思いますが、それを草なぎ剛さんが見事に演じてくださって。そんな慶喜と栄一との関係性は晩年まで描かれます。
栄一が日本の発展に尽力したあと、逃げた将軍などと言われ続けている慶喜の名誉回復に奔走するんです。栄一の実業家としての活躍とあわせて、慶喜との揺るぎない主従関係にも注目してください」
(2)最大のライバルとの激突!
「栄一の最大の壁となるのが三菱の岩崎弥太郎です。2人のポリシーはまったく違っていて、“合本”を作ったようにみんなで利益を出して分け合おうとする栄一に対し、岩崎は才覚ある者に権限を集中させて強くなるべきと“独裁”を唱えます。
そんな2人は船会社をめぐってお互いつぶし合いするくらいにぶつかり合います。日本を豊かにしたいという思いは同じだけど、相いれない栄一と岩崎のバトルはわくわくして見ていただけると思います」
(3)お互いを認め合い始める栄一と五代
「栄一はパリで幕府の威信を落とした五代(ディーン・フジオカ)に最初は好意を抱いていなかった。しかし、日本の商業を魂から作り変えたいという五代に共感し、次第に関係性も変わっていきます。一方、五代も栄一が大阪に来たときにいろんな提案をしたりと、彼に惹かれていきます。
やがて、栄一が岩崎と泥沼にはまるような戦いをしたときに、それを仲裁しようとするのが五代なんです。友情ではないですけど、お互いを認め合う2人の関係性も見どころです」