浮気されることで恋の醍醐味を味わえる

「浮気をするオトコ」を好きな人なんているわけがないと思う人もいるでしょうが、恋愛や恋人に求めるものは、人それぞれです。恋愛に安定感を求める人であれば、パートナーには誠実さを求めるでしょうから、浮気オトコは選ばないでしょう。

 けれど、恋愛に刺激を求める人にとっては、浮気をする男性というのは実は悪くない相手です。なぜなら、恋愛ドラマを見てもわかるとおり、ライバルの出現や浮気というのは恋を激しく盛り上げるから。

「こんなに尽くしているのに、浮気するなんて」と泣いたり喚いたりし、ときに相手の女性と争い、でも、やっぱり彼が好きだから別れない……というように、浮気はハラハラドキドキを提供し、恋の醍醐味を存分に味わわせてくれると言えるでしょう。刺激を好む女性が浮気しない男性と交際したら、毎日が単調に思えて、かえってイライラしてしまうもしれません。

 一般人の世界にも、刺激を求める女性というのは一定数います。私は婚活中の女性から相談を受けることがありますが、「相手といてもドキドキしない、ときめかない」というお悩みを聞くことは結構あります。そりゃ、胸ときめく人と出会えて、結婚できたらいいとは思いますが、現実問題、結婚生活にドキドキやときめきのような刺激は必要ありません。結婚恋愛とは反対で、相談もなしに仕事をやめない、勝手に借金をしたり、高いものを買わない、他の女性と必要以上に親しくしないというように、ドキドキする要素がないほうがいいのです。「でも、やっぱりドキドキさせてくれる人じゃないと、つまらないし……」と思ったあなた! 刺激を求めるタイプ確定です。

 刺激を好む女性は結婚こそ向いていないかもしれませんが、恋愛向きと言えるでしょう。一般論で言えば、年を取ると人は新しい事柄や挑戦が億劫になるものですが、刺激が好きな人は新しいものも抵抗なく受け入れることができると思います。飯島直子の場合、衰えを知らぬ美貌もあります。これからは形にとらわれず、自由に恋愛を謳歌してほしいと思います。


<プロフィール>
仁科友里(にしな・ゆり)
1974年生まれ。会社員を経てフリーライターに。『サイゾーウーマン』『週刊SPA!』『GINGER』『steady.』などにタレント論、女子アナ批評を寄稿。また、自身のブログ、ツイッターで婚活に悩む男女の相談に応えている。2015年に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)を発表し、異例の女性向け婚活本として話題に。好きな言葉は「勝てば官軍、負ければ賊軍」