1位 ギャルブランドのショッパー
「ラブボ(ラブボート)のショッパーを擦り切れるまで使ってた(笑)」(44歳)、「109に行くときは安いものを数回に分けて買って、ショッパーを複数ゲットしていました」(45歳)
消えたギャルアイテムと聞いて圧倒的1位を獲得したのが、ブランドショッパー。
ショッパーとは洋服など、商品を購入したときにもらえるお店の袋のこと。
1990年代当時、『me Jane(ミー ジェーン)』、『LOVE BOAT(ラブ ボート)』、『CECIL McBEE(セシルマクビー)』、『ALBA ROSA(アルバ ローザ)』などのショッパーをバッグとして擦り切れるまで使っていたコギャルたち。ギャルブランドのショッパーを持つことがステータスでもあったのだ。
あのショッパーは今どうなっているのだろうか。
「ショッパー自体は消滅したのですが、メルカリやラクマなどのフリマアプリで1枚当たり300円前後で取引されています。『ミージェーン』のショッパーは2000円で取引されるなどいまだに根強い人気を見せています。
2018年に公開された映画『SUNNY 強い気持ち・強い愛』で広瀬すずらが1990年代のギャルに扮(ふん)し、ショッパーを使用したこともあり、ここ2、3年でじわじわとまた人気を集めているようです」(元ギャル雑誌編集)
一方で、ブランド自体が終了を迎えたものも多い。
渋谷のギャルカルチャーを支えた『ラブボート』は、2014年8月にブランドを終了。しかし今年10月『しまむら』のヤングカジュアル専門店『アベイル』で扱うブランド『シュリーブ』とのコラボレーションにより復活。『セシルマクビー』も昨年、全43店が閉店したが今年8月、オンラインストアで再始動を発表。ギャルブランド復活の兆しで再びショッパー文化がくる!?
2位 LOVE BOATの鏡
「プリクラをびっしり貼って友人の多さをアピールしていた」(43歳)、「Tシャツか何かのノベルティーだった限定色のゼブラ柄がどうしても欲しくて並んだ記憶が」(45歳)
1人1個は持っていた『LOVE BOAT(ラブボート)』の折りたたみスタンドミラー。
「ラブボのロゴ入りミラーが大人気でした。ミラーを開くとプリクラをびっしり貼ってオリジナリティーをアピールしたものです。使いすぎてスタンドのネジ部分がバカになって、ちゃんと立たないのはデフォルト(笑)」
振り返るのは当時のコギャルで、ギャル雑誌編集者の神戸ゆうさん。
「ラブボは1994年デビューのブランドで、ミラー人気のピークは1990年代後半ですね。2000年代に入ると徐々に勢いが衰えてきて、ラブボミラーの生産数も少なくなっていったようです。それでもギャルにミラーは必須アイテムでしたので、『moussy(マウジー)』の板チョコレート型ミラーなどが流行(はや)りました。女子高生もスマホを持つようになってからはミラー文化自体が消滅しましたね」
3位 Tikkyのシャープペンシル
「カラーが豊富で友達とそれぞれカラーを決めておそろいで使ってました。私はSMAPの木村拓哉さんのファンだったのでメンバーカラーのレッドを使ってた」(43歳)
ギャル文化発信地109の地下2階に店を構えていた『SONY PLAZA(通称:ソニプラ。現在は『PLAZA』)』。ソニプラ文具はギャルたちの必須アイテムだった。その中でもその使いやすさや見た目のシンプルさから全国的に人気を拡大したのが『Tikky(ティッキー)』のシャープペンシル。色も豊富で友人同士カラーがかぶらないというのも魅力だった。
「現在はティッキーシリーズは展開していません。2017年にネオンカラーバージョンを販売しそれが最後となっています」(PLAZA広報)
Tikkyシリーズは4年前、平成後期まで生き残っていた。