“なわとびダンス”がブームになるなど、鮮烈なデビューを飾った9人組ガールズグループNiziUが、12月2日でデビュー1周年を迎えた。
ホームでは事実上“デビュー前”
「11月24日に発売されたファーストアルバム『U』は17.9万枚を売上げ、オリコン初登場1位に輝きました。ダウンロード数も1位と人気の高さを証明した形です」(スポーツ紙記者)
『紅白歌合戦』に2年連続出演。『第63回日本レコード大賞』の優秀作品賞にも選ばれるなど、快進撃を続ける彼女たち。しかし、いまだ“ホーム”であるはずの韓国での正式デビューが決まらない状況だ。
「日韓合同のグローバルオーディションプロジェクトで選ばれ、韓国の有名芸能事務所・JYPエンターテインメントに所属。
プロデューサーであるJ.Y. Parkさんも韓国の番組に出演した際に“日本がメインだけど、全世界で活動予定”と断言していただけに、韓国でのデビューも目指しているはずですが……」(テレビ局関係者)
韓国での本格デビューが決まらない理由を、現地の芸能プロ関係者はこう分析する。
「彼女たちが誕生するきっかけになったオーディション番組『Nizi Project』はそもそも韓国では放送しておらず、提携していた動画配信サイト『Hulu』も海外からは視聴できないようになっています。
韓国の人たちにはほとんど知られていないため、具体的な活動の話が進んでいないのでしょう」
韓国音楽シーンのトレンドにもマッチしていないと続ける。
「韓国のガールズグループは、デビューまで時間をかけてパフォーマンスやルックスを洗練させ、完璧な状態でデビューします。だからこそ韓国女性の憧れの対象になり、支持を得られる。
その象徴的な存在であるBLACKPINKは、国内アイドルの枠を超えて、外国人アーティストのような存在になっていますからね。
一方、NiziUはルックスも含めて、キャラクターの親しみやすさが特徴。日本の音楽シーンではそれが大きな武器になっていますが、実力派がしのぎを削る韓国の音楽シーンで存在感をアピールするのは難しい気がします」(同・現地の芸能プロ関係者)