「'04年から本格化した小泉純一郎内閣による『皇室典範』改正の動きは、悠仁さまのご誕生とともに中断されました。しかし、今回の議論も当時と何ら変わりません。
6日の有識者会議後、清家篤座長は“誰が継承資格を持つかは、将来検討されるべき課題”と話していましたが、そのときがくるのは少なくとも悠仁さまの即位後になると思います」(宮内庁OB)
前出の案のように、皇室に『女性宮家』が創設された場合、愛子さまは結婚後も皇室に残られる可能性が浮上。
学業こそが公務
「来年3月に控える愛子さまの成年会見では、女性皇族の今後に関するご本人のお考えが問われる可能性も。愛子さまは会見に向けて、雅子さまと入念な準備を進められているようですが、目下取り組まれているのは、年始に迫る大学の試験やレポート課題です」(宮内庁関係者)
プリンセスは、学習院大学2年生というお顔も持つ。
「登校されたのは昨年10月に行われた新入生ガイダンスのみ。1年遅れで実施された、今年4月の入学式にはリモートで臨まれました。コロナ禍に苦しむ国民に寄り添われる両陛下のご意向を受けて、対面授業が再開される中でも、オンライン授業を継続されています」(同・前)
同級生たちは大学へ通い、サークル活動や部活動などに勤しむ一方、愛子さまは“おこもり生活”を送られる日々。
「大学の試験や課題は、個々の努力だけでなく、仲間と協力して乗り越えるといった部分も大きい。単位を落とすわけにはいきませんからね。
お住まいで黙々と学ばれている愛子さまはモチベーションの維持も含めて、その分のハンデがおありだと思われます。成績優秀でも、私たちと同じく“落単”を恐れていらっしゃるのでは……」(在学生のひとり)
成年会見が、学業の影響で後ろ倒しになったという報道を受け、これから本格的に始まる公務と学業の両立を案じる声も上がっているが、
「皇族方は、学生のうちは基本的に学業優先であり、“学業こそが公務”という考え方もできるのではないでしょうか。天皇の国事行為は憲法で定められていますが、公務の定義は曖昧です。これを機に、皇族にとっての学問の意義や、皇族数が減少している現状に即した公務のあり方を考えていく必要があると思います」(鈴木さん)