日頃から、SNSなどで「面白くない」と罵倒され、番組内でも、ベテランの林家木久扇(84)に「三平は面白くない」と名指しされていた三平。
2016年5月に大喜利の新メンバーと登場したが、鳴かず飛ばずで、5年半で降板となった。
「『笑点』に出ているというだけで、全国各地のイベンターが落語会を組みたがりますが、三平だけは独演会出演へのアプローチは少なく、他の『笑点』メンバーとの抱き合わせが多かったそうです。それもコロナ禍で激減し、本人も改めて落語への取り組みを模索したようです。
『笑点』は基本月2回の収録で、ほかの仕事に悪影響はでないスケジュールなのですが、三平ほどウケないと、出演すること自体が芸人の自分を棄損することになる。マイナスだったわけです。ここで一旦席を外して捲土重来を目指すのはありでしょうね。落語家にとって50代は、芸に向き合うには大切な時期ですからね」
先代の三遊亭円楽も、落語に取り組むために『笑点』を降板したことがあった。その後、復帰はしたが、解答者としてではなく司会者としてだった。三平も、コメントで復帰を目指す、と宣言した。
本人が希望を叶えるには、かなりの精進が必要だ。
〈取材・文/薮入うらら〉