驚きの“お持ち帰り”テク
ちなみに男性の会費は1万円だ。安くはない会費を払って4回も参加しているということは、それなりにイイコトがあった?
と答える彼。“すっごーい、百発百中ですね。いよっワンナイト兄さん!”と持ち上げ(?)ながら、その必勝テクを尋ねる。
「合コンの場はあくまで出会いの場、顔合わせです。ひととおり会場の女性と会話をしたら閉会後が勝負。男は会場を先に出て、女性を2次会に誘うんです。それもマンツーではなく、なるべく大勢で。2次会でさりげなくお目当ての女性に近づき、別日に会う約束をすればワンナイト確定ですよ」
なるほど! いきなりサシ飲みだと女性も警戒するけど、大勢でなら仲良くなりやすいというワケですね☆
2次会では同性同士も仲良くなって、LINE交換をして“既婚者合コン仲間”になることもあるそう。みんな貪欲~。
合コンに行く理由
しかし、なぜこんなに既婚者合コンが盛り上がっているのだろうか?
参加者らは配偶者に不満があるわけでもなく、家庭は大切にしている。2次会での会話のなかで出た男性陣の参加の理由は、
「一緒に食事に行く人を探している。日常にときめきがほしい」(単身赴任)
「休日にせっかくひとりで外出したから、まっすぐ家に帰るのはもったいないし」(家族と同居・男性)
など。全員オブラートに包んではいたが、最終目的は“ときめき”という名の肉体関係だろう。
アプリでマッチする相手をせこせこ探すより、空いた時間にスグ会えるうえ、お互い既婚者だから話が早く、割り切れる。
女性側にしてみても、母親や妻の立場を忘れ、女に戻れる場だ。男性からちやほやされて、タダ飯タダ酒を楽しめる場――。
出会いからワンナイトまで素早く進み、気軽にドキドキ感を楽しめる既婚者同士の合コンは、いわば“大人の相席屋”なのだろう。
“不倫は悪!”と叩かれる今日この頃。でも、既婚者合コンは事実、盛り上がっていた。
好奇心は満たされたものの、結婚への夢は少し萎えた……ヤス子47歳、それでも婚活しまーす!《完》
(取材・文/安川ヤス子)