NHKからの謝罪
「『正直不動産』は、巧みな話術で不動産取引を行ってきた主人公のやり手営業マンが、ある日いっさいのウソをつけなくなってしまうという話。主人公が勤務する不動産会社は、武蔵野市内のJR吉祥寺駅から徒歩5分のところにある設定なので、どうしても吉祥寺で撮影がしたかったんでしょう。“厳しい”と聞いて焦った『営業センター』が、市長からトップダウンで許可を出してもらおうとして、混乱を招いたのでは」(同・制作会社スタッフ)
武蔵野市とのトラブルについて『エンタープライズ』に取材を申し入れたところ、
「番組制作の過程についてはお答えしていませんが、お尋ねの中にあるトラブルが生じた事実はありません」
と書面で回答があっただけ。ならば、もう一方の当事者である武蔵野市にも話を聞くと、
「おっしゃるとおり12月下旬ごろ『エンタープライズ』さんから『フィルムコミッション』にロケ地の許諾依頼がありました。『営業センター』さんからは、市に“ご配慮お願いします”と、それぞれから連絡があったのは事実です。ただ、双方の内容を擦り合わせていくとNHKの2社間でうまく連携がとれていなかったのかなと、察する部分はありました」(産業振興課担当者)
確かにトラブルはあったようだ。NHKサイドから謝罪などはあったのだろうか。
「謝罪というか、やりとりをするなかで情報の伝達に齟齬があり、申し訳なかったとNHKさんから連絡があったと報告は受けています」(同・担当者)
では、ロケ地の許諾は?
「駅前などに有名な方が来て撮影を行うとなると、どうしても人だかりができてしまう。そのためコロナ禍での撮影は可能な限りご遠慮いただき、やるにしても人だかりができない配慮を最大限してもらうというルールのもと、フィルムコミッションが撮影の可否について調整しているのが現状です」(同・担当者)
1つ、気になるのは、なぜ『営業センター』が制作の問題に口出ししてきたのかということ。前出の制作会社スタッフは、こう推測する。
「NHKの番組制作費などの原資は受信料ですから、近年では受信料の徴収に力を入れているんです。'19年度末には徴収率が81・8%まで増えましたが、'20年度末は80・3%と減少……。だからこそ、山P効果を狙って、徴収率を上げようと考えていたのかもしれませんね」
毎年、各企業が行う“住みたい街”ランキングの上位にランクインする吉祥寺。ドラマでは山下の姿とともに、吉祥寺の街並みがどのくらい見られるのだろうか。