窓ガラスが割れ…ゴミ屋敷化した自宅
自宅を訪ねると、木造家屋の障子はところどころ破れ、縁側の下に空の酒瓶やペットボトルがごろごろ。割れた窓ガラスはビニールで補修され、窓越しにゴミ袋が溜まっているのが見えた。隣の母屋にもゴミが堆積していた。生活は壊れつつあったのだろうか。
「それはないと思います。片付けは苦手かもしれませんが、一家はみなさん揃っていい方ばかりですから」(同・住民)
近くの住民によると、容疑者の妻子は事件後、実家に帰ったという。
一方、勤務先は働き手を失って作業負担が増えているようだった。日が暮れてもビニールハウスの土をならす作業は終わらず、同僚男性に容疑者の評価を尋ねると作業の手を休めず短く話した。
「まじめ、とにかくまじめな男。悩みや欲求不満があったかはわからない。事件当日はズル休みではなく、雪が降りそうだったから会社は休みにしたのよ」
阿天坊容疑者は取り調べに対し、女性を包丁で刺した事実を認めながら、
「殺すつもりはなかった」
と容疑を一部否認している。
女性が抵抗しきれたから最悪の事態に至らなかったようなものの、刃物で人を刺せばどうなるかわからないはずがない。裏切られた家族や知人たちはどのような思いでいるのだろうか。