弁護士事情に詳しい在米ジャーナリストによれば、

「駆け出しの弁護士は最初の数年間、自分の時間がほとんど確保できないほど忙しいといいます。当面は眞子さんが家事をこなしたり、買い物へ出かけたりすることになるのではないでしょうか。ただ、眞子さんが1人きりで過ごす時間が増えるのは心もとない気もします……」

 昨今のアメリカでは、新型コロナを機にアジア系へのヘイトクライムが急増。特にマンハッタンでは、アジア系女性を標的にした暴行事件や凶悪犯罪が多発している。

“危険な街で生活する”という運命

 1月にはアジア系女性が地下鉄の線路に突き落とされ、2月中旬には、ホームレスの男性に尾行されたアジア系女性が自宅で殺害された。

「特定個人が狙われるのではなく、アジア人であれば無差別で“対象者”となるのが、ヘイトクライムの特徴です」

 そう解説するのは、在留邦人向けの邦字紙『週刊NY生活』発行人兼CEOを務める三浦良一さん。

「'20年の春、刑務所がコロナのパンデミックが起きる温床となったことをふまえ、当時のNY市長は軽犯罪や高齢の受刑者を中心とした1500人以上の服役囚を釈放しました」(三浦さん、以下同)

 その結果、NYの街にホームレスが増え、犯罪が横行するように。

「治安の悪化に拍車がかかるNYの現状に対し、一部では“マフィアが隆盛を誇った'70年代の『フィアーシティ(恐怖の街)』のような、無法と絶望の状態に戻りつつある”と懸念する声も上がっています」

 恐怖の足音は、小室さん夫妻にも忍び寄っている。

「2月10日、小室さん夫妻が住むビルのエントランスから10メートル足らずの路上で発砲事件が発生。現場には警察の黄色い規制テープが張りめぐらされ、一時はふたりの自宅も立ち入り禁止区域となりました」

 事件の2日後に現場を訪れた三浦さん。現場は閑散としていたものの、ホームレスがガラス瓶を地面に叩きつけて割る姿を目撃したという。

「自分に投げられていたら……と思うと怖いですよね。男性の私でも、細心の注意を払った行動が必要な状況です」

 これこそが小室さん夫妻が新天地として選んだ街の実態だ。

「日本の元プリンセスである眞子さんは、多くの人に顔や名前、自宅まで把握されています。ヘイトクライムの標的となる可能性は少なくないでしょう。小室さんがNYで弁護士として働き続ける以上、“危険な街で生活する”という運命から逃れることはできません。本人たちがいちばんよくわかっていると思いますが、何かあってからでは遅いのです」(秋篠宮家関係者)

 まずは小室さんがNY州の弁護士試験に合格することは必須。そして晴れて弁護士になった先にも“さらなる試練”が待ち構えているのだ。


比嘉啓子 NYを拠点に活動するファイナンシャルプランナー。外国為替トレーダーなど20年以上のキャリアを持つ

三浦良一 ロサンゼルスの経済新聞社、日本の大手新聞社米国現地版の記者を経て、'04年に『週刊NY生活』を創刊