育毛促進にはブラシ選びが重要
●それNG(4)有名人もやってるし湯シャン派です!
シャンプーを使わずお湯だけで洗髪する“湯シャン”。頭皮の常在菌バランスを整えて、皮脂の過剰分泌の抑制、乾燥やフケの予防などの効果があるとされ、実践する芸能人も多い。でも“安易に始めるのは要注意”と辻さん。
「効果を感じるまでは半年~1年ほどかかります。それまでは汚れが頭皮に残って炎症を起こしたり、ベタベタしたり、ニオイが強くなったりとデメリットも。頭皮によいシャンプーで洗うほうが髪と地肌にいいと思います」
●それNG(5)乾燥から守ってくれるからナイトキャップはマスト
「寝癖がつきづらいという利点があるものの、ナイロン製など通気性がよくないものはおすすめできません。頭に熱がこもって皮脂が出やすくなり、頭皮環境が悪化。薄毛や細毛に結びつくおそれがあります。使うならシルクなど自然素材のものを選びましょう」
ニットキャップなど、常に帽子をかぶっているのも育毛には不適切。
「特に、顔が火照りやすい人は頭に熱がこもりやすいので健康面でもマイナス」
●それNG(6)猪毛ブラシで根元からしっかりブラッシング
ブラッシングは血流を高めて育毛促進に期待できるが、ブラシ選びが重要。
「動物の毛の中でも特に硬さのある猪毛や、ゴム、シリコン製などで、先がとがった硬めのブラシを使う場合は要注意。強くとかすと頭皮を傷つける可能性が。特に猪毛は、清潔に保つため定期的なお手入れも欠かせません。ほどよくしなり、先が丸いものを選ぶほうが無難。さらにクッションタイプならマッサージ効果も得られます」
●それNG(7)育毛剤は夫と同じものを使っている
「育毛成分をより浸透させるため、男性用の育毛剤にはアルコールを多く含有しているものが少なくありません。使用後に清涼感の高いものが多いのはそのためです。しかし、アルコール含有が多いと肌を傷める可能性も高い。特に女性の肌には強すぎて、頭皮が傷んで薄毛や細毛を進行させる場合があります」
AGA(男性型脱毛症)用の製品はそもそも女性が使っても意味がないので確認を。
髪のコンディションが改善すると人気のヘッドスパ専門店「PULA(プーラ)」代表。現在は、プーラ式ヘッドスパ専門店を展開中。著書に『髪が増える術 成功率95%のプロが教えるすごいメソッド』(ダイヤモンド社)ほか
《取材・文/河端直子》