猫キャラへの思いはそれぞれ

 一方、5位のトムにはちょっと意地悪な印象を持つ人もいた。だが、ネズミのジェリーに反撃されるシーンは笑いを誘い、「憎めない存在ですね」(60歳・東京都・女性)

 7位、9位のそれぞれのタマはらしいキャラクターの代表格。7位のタマには、

「磯野家が調子の悪いタマを心配していたエピソードが感動しました」(36歳・神奈川県・男性)

 9位のタマは「の気持ちを理解しようとしたきっかけになり、飼っている愛に対する対応に一層気をつけるようになった」(45歳・大阪府・女性)

 読者にとってもこの2つのキャラは“わが家の”にも非常に近い存在のようだった。

 8位のバロンはとりわけ女性人気が高いキャラクター

「紳士的なふるまいがカッコいい。帽子取ってお辞儀をしたり、杖を小脇に挟んだり、主人公をお姫様抱っこするシーンが素敵だった」(28歳・静岡県・女性)

 なぜ人はキャラクターに魅了されるのだろうか。

 キャラクター評論家のろばとでにろうさんによると、

はかねて、暮らしの中で人間の近くで寄り添い、親しまれてきた存在です。キャラクターの元祖、『まねきねこ』のように、昔から人気のモチーフとされてきたことからも考えられます」

 ドラえもんやジジなど人間に寄り添ってくれるキャラの一方で、「きまぐれ」で「甘え上手」な性格からトムや『ポケットモンスター』のニャースのように意地悪でずる賢い存在としても描かれることもあった。主人公のライバルになったり、敵側のキャラクターとして登場する作品もある。

「意地悪なキャラもいました。でもどこか憎めず、むしろ親しみを覚えます。だからキャラは人気を維持してきたのではないでしょうか」(ろばとさん)

 可愛さだけでなく、カッコよさやちょっとドジなところも……。それぞれの持ち味が生かされているキャラたち。

 今年の『の日』はそんなキャラたちが活躍する作品を楽しんでみてはいかが?