第3位 『ねるとん紅鯨団』

 3位は、バブル時代の恋愛バラエティー『ねるとん紅鯨団』(フジテレビ系)。とんねるずが司会する集団お見合い番組だ。ねるとんパーティーなる商売も生まれるほど人気に。

「大人になったら応募しようと思っていたのに終わってしまって残念!」(40代、女性)

「誰からも選ばれなかったらどうしよう、などと想像しながら楽しんだ」(40代、女性)

「スタジオゲストの好みの有名人を聞くのが楽しみだった」(50代、男性)

「中森明菜さんがゲストの回のユーチューブを見てゾッとした」(40代、女性)

 それは'89年6月、ゲストの中森明菜が好みの男性芸能人「山崎努」を間違えて「みやざきつとむ」(東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件の犯人。この当時はまだ未解決事件)と言ってしまい、さらにこの回に約10分間映像と音声が乱れる事故が発生。いまだに謎の現象として多くのオカルトマニアからも再放送を要望されているとか。

 3位までを見て「気になることがあります」とは、番組制作会社のプロデューサー。

「1位から3位まですべてフジテレビの番組なんですよね。この春、人気があるのに終わってしまう『アウト×デラックス』などを見ても、編成側は視聴者のニーズを読めていないのでは?と思ってしまいました」

 と、フジの編成局に苦言を呈した。

第4位 『あなたの知らない世界』『ザ・ベストテン』

 4位以下にはフジ以外の局の番組がようやくランクイン。

「今は子どもたちが心霊を学ぶ番組がないので、ぜひ新倉イワオ先生に霊とはなんたるかを教えていただきたい!」(50代、女性)など、男女問わず復活の声が多かったのは『あなたの知らない世界』(日本テレビ系)をはじめとした“心霊番組”。

「殺伐とした世の中だからこそ現実逃避したいんでしょうか。不景気や天災などのニュースが続くと、心霊モノが流行るといわれています」

 とは、前出のプロデューサー。続けて、

「心霊が求められる一方で、5位の『知ってるつもり?!』や6位の『目撃!ドキュン』などのヒューマン番組が入っているのも面白いですね。自分よりも大変な思いをしている人を見て励まされたいのかもしれません。人を救うのは人だと教えられた感じがしますね」

 みな“知らない世界”に連れていってもらいたいのだろうか─。