「牛宮城」のアルバイト事情
牛宮城は、スタッフ(アルバイト)を時給1100円~1375円、研修期間の時給は1050円で募集をかけている。ちなみに交通費は全額ではなく一部支給だ。渋谷区のアルバイト・パートの平均時給は1142円なので、スタッフは“平均以下”となる。アルバイトスタッフとなった男性がオープン前にその意気込みをYouTubeにアップしている(現在は限定公開状態)
「スタッフの男性は7日間の研修を経てオープン日を迎えたようです。動画ではいちばん伝えたいこととして“(牛宮城に食べに来て)僕に会いに来てください”というものでした。
動画はツイッターやインスタグラムのフォローを求めたり、芸能界やユーチューバーの世界へのとっかかりを求めて働いているように見えましたね。
牛宮城のバイトの募集要項には《芸能関係の方や芸能を目指している方大歓迎!》とあったので、当然といえば当然なのですが」(ウェブライター)
家賃は月280万円、改装など多額の資金を突っ込んでようやく開店に至った牛宮城。前出の飲食コンサルタントの男性は関係者のツテでオープン後、牛宮城を訪れている。
「食べ放題をやっているような安価な店と高級和牛を使った高額店の間を狙っている牛宮城ですが、家賃の高さやかなりの金額をかけた内装もあり、価格と肉質を考えるとコスパがいいとは言えない焼肉店となっています。
私が店を訪れた際はオペレーションにそれほど文句はありませんでしたが、1皿数千円を取る焼肉店の店員さんであれば、もう少しいい接客をしてほしいですね。まだまだ店は混んでいるので、注文もなかなかしづらいのは仕方のないことなのですが……。
味自体は濃いものが多く、渋谷のセンター街という“若者の街”に合った味と言えると思います。ただ、普通に飲み食いすれば1万円は越えてくるので、それが若者に合っているのかというと難しいと思いますが。価格と味を考慮すると、安くない値段ではありますが、高いとも言えない値付け。ランニングコストも毎月500万円以上かかると思いますから、投入した資金が回収できるのはいつになるか……というより不可能だと思います」(前出・飲食コンサルタント)
お友達や有名人が訪れるご祝儀相場もいつか終わる。話題性を求める彼らが定期的に店を訪れることはおそらくないだろう。1か月後、半年後、1年後……牛宮城はどんな姿となっているだろうか。