2度目の世界選手権出場となった鍵山は、北京五輪を終えて帰国してから、お世話になった人への挨拶や大学入試、高校の卒業式と、とにかく大忙し。
「帰国したら会いに来てくれるとは聞いていましたが、いきなりお土産のビンドゥンドゥンのTシャツを持って歌いながら現れて(笑)」
と、一昨年から鍵山の靴の調整をしている『小杉スケート横浜店』の鷹取吾一さんが明かす。
春から新生活を始める鍵山優真選手
「普段は、ゲームやアニメの話をよくしますが、最近は会える機会も減ってしまったので、近況報告が多いですね。そのときは、世界選手権に佳生くんが出場する予定だったので“佳生くんから電話かかってきたよ、めっちゃ緊張してた(笑)”という話をしていました。佳生くんとは、仲がいいみたいです。
春から中京大に進学するので、なかなか会えなくなるのが寂しいです。ただ、靴の調整のときは横浜に帰ってくるみたいなので、定期的には会えると思います」
鍵山は“教科書のような滑り”とも評されるが、鷹取さんもその一翼を担っている。
「以前までは、靴に合わせた滑り方をしていたようですが、今は優真くんの滑りに合わせて調整しています。無理せず自分のタイミングで跳べて、無駄な動きをせずに身体が使えるようになってきたのではないでしょうか」(鷹取さん)
『星槎国際高校横浜』の卒業式では、同級生たちと久々に再会。その様子を教えてくれたのは、スケート部監督の松下清喜先生。
「同級生で体操選手の岡(慎之助)ともスノーボードの吉沢(光璃)とも、楽しそうに話したり写真を撮ったりしていましたよ。卒業式の挨拶では“無事に卒業できたのはみなさんのおかげです。新しい目標に向かって頑張ります”と話していました。ひとまず、卒業できたことに安心した様子でした」
一方、宇野は愛犬や家族とのつかの間の休息を過ごし、最終調整はスイスで行った。
「行きつけの焼き肉店を家族で貸し切りにして、北京五輪での活躍を労ったそうです。コーチのステファン・ランビエール氏には、お土産として米をプレゼント。また、スイスでは自炊をする機会もあったようです」(宇野の知人)