萩原さんによると、改正健康増進法の全面施行とコロナ禍が重なった2020年4月以降は路上飲みと路上喫煙、またその両方も増え、たばこのポイ捨ても目立つようになったという。

 大阪では、松井市長により、市内全域を路上喫煙禁止地区とする方針も明らかになり、大阪は受動喫煙防止への動きを一層強めている。これは2025年の大阪万博を見据えての措置といわれている。

「規制を受ける一方」飲食店・スモーカーへの配慮は十分か

 飲食店への禁煙の流れは、コロナ禍など気配もなかったころに決められたもの。難しい問題ではあるが、萩原さんのような中小の業者やその店を“宿り木”のように使っていたスモーカーへの配慮も求められるところではある。“締め出す”一方では、路上喫煙やポイ捨てなど街の景観が損なわれる部分もある。

 受動喫煙防止条例議決時にも「規制対象となる飲食店に十分な財政的・技術的支援を行う」「公衆喫煙所や屋外喫煙場所等の整備を積極的に行う」といった“受け皿”的な措置である附帯決議があったが、これは府条例による影響を危惧した府民等からの声に後押しされて決議された側面が大きい。

 また、国と大阪府独自の飲食店の分煙助成金(最大300万円の工事費用総額の3/4にあたる額)もあるが、自己負担が生じる以上、萩原さんのように綱渡りで経営している個人店には十分かどうかはわからないものだ。

「なんにもないよりはマシですが、ウチみたいな小さい店に喫煙所を作るったってね、席をつぶさないと作れないんですよ。つまり、収入がそのまま減っちゃうわけ。それに、助成金ったって全額が出るわけじゃない。家族を養えるほどの金が飛んでいくんです」(居酒屋を営む萩原さん)

 大手飲食店では、受動喫煙防止条例はファミリー層などの取り込みなど、明るいきっかけになるという期待も含まれているが、街の文化を彩ってきた小さな個人店はさらに大きな打撃を受けることになる。

 この数年間の新型コロナウイルスという健康問題で、飲食店は危機にさらされ続けてきた。第7波の兆候があるともいわれているが、コロナ蔓延から既に2年以上が経過し、「自粛、自粛一辺倒では世の中持たない」という声も多い。withコロナ時代、つまりうまく経済を回しながらコロナをコントロールしていくことが求められている。

 大阪は日本第二の都市で、“天下の台所”といわれてきた場所。喫煙であれば、吸う人・吸わない人の共存できる道を模索し、またwithコロナであれば、飲食店の灯りを消さないように健康問題と経済のバランスをとった実効性ある施策、大規模自治体としてのモデルケース作りも求められているといえよう。

屋台居酒屋 大阪 満マル

 めざすのは、大衆酒場の風情を残す ザ・居酒屋ですが、お出しする料理は、職人がひとつひとつ手間ひまかけて調理しています。あらゆる客層のニーズに応える200品に及ぶ商品をラインナップし中心価格帯は100円〜390円に設定しています。また、終日の通し営業を採用。「フラっと立ち寄り、サクっと飲み食い、ゴッツー美味いのに、メッチャ安い!」そんな声がどこからともなく聞こえて来る店作りを進めてまいります。
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中国火鍋専門店 小肥羊(しゃおふぇいやん)

 小肥羊の火鍋スープは数十種類の漢方食材から醸し出される豊かな香りと旨味が特徴です。この火鍋スープを作れるのは、「鍋師」の称号を与えられた者だけ。門外不出、秘伝のレシピで作られた火鍋スープは、肉類をよりジューシーに、海鮮はより味わい深く仕上げます。ぜひ一度、痺れる辛さの麻辣(マーラー)と、まろやかな白湯(パイタン)の2色のスープをお楽しみください。全国20店舗、お近くの小肥羊へお越しください。
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