二代目 松本潤(嵐)

「クールビューティー眼力(めぢから)金田一」

 '01年にスペシャル1本と連続ドラマが放映された二代目の松潤・金田一一。

「キラキラアイドルの松潤が金田一くんをやって、ふつうの高校生になったのがとても親近感を感じました。ブラウン管の中の王子様が、私たちのそばまでおりてきてくれたような(笑)。

 初代の剛くんの印象がとても強く、“じっちゃんの名にかけて”のキメゼリフなども剛くんが確立したので、プレッシャーも大きかっただろうなと思いますが、見事に松潤版の金田一一を作り出していましたね。クールビューティーなたたずまいと眼力が素晴らしかったです」

 と沖さん。松潤本人も、初代との違いについて、スペシャルドラマ時に次のように語っている。

《台本を読みながら、剛くんの時のキャラ設定とは、大人に対する反発心を持ってるとこや、美幸との距離感も違うなって。そういう素直になれずにいる部分をリアルに演じてみようと。今回のはじめはねぇ、僕から見たらかわいくないガキですよぉ〜(笑)》(『JUNON』'01年5月号)

 また連ドラ時には、スペシャル版を見た堂本剛から「クールで今っぽい金田一一やな」と言ってもらい、「うれしかったです!」と語っていた(『ポポロ』'01年9月号)。

 そして、沖さんイチオシのキュンシーンが、連ドラの最終エピソード『露西亜人形殺人事件』内にある。

「マジックミラー越しに、鈴木杏さん演じる美幸のほっぺにキスするんです。金田一くんからは見えてるけど、美幸からは見えなくて。キュンキュンしました」

 クールビューティーなはじめちゃん、本領発揮の名シーン!

三代目 亀梨和也(KAT-TUN)

「年上キラーのワイルド金田一」

 '05年にスペシャルドラマが放映。原作や他の歴代金田一一がミステリー研究会の所属なのに対して、3代目は陸上部(ただし幽霊部員)。名探偵だったじっちゃんが嫌い。殺人事件に遭遇しても最初は推理しようとしない……など、キャラ設定が他とだいぶ異なる三代目。

「個人的にはいちばん好み(笑)。年上女性は亀梨くん版の金田一一にひかれる人が多いのでは。昭和世代はちょっと不良っぽい男子に弱いんですよ」

 と沖さん。

「茶髪でロン毛でちょっとおバカ。軽いけど好きな女の子には一途。不良っぽい見かけが他の金田一くんと違って異色でカッコいいんです。ずっとお肉を食べてるとたまに魚が食べたくなるというか(笑)。

 原作からいちばん離れているので、“こういうとき、この金田一くんならどう反応するだろう?”と、妄想も広がるんですよね。正統派の剛くんがアンソニーなら、亀梨くんの金田一一はテリィ。ちょっとワルなところがたまりません」(沖さん)

 亀梨本人は、当時のインタビューで

《今回、ホントいろんな顔してるの。どれだけブサイクになってるかも楽しみなんだ》(『ザ・テレビジョン』'05年9月30日号)

《はじめちゃんはすごく人間味があるキャラ。女の子に弱いし気を引きたいから、調子のいいこと言ってみたり。俺も含めて、男なら誰でもしたいと思うことをすごくする。自分との共通点は、“バカ”ってひとことにいきつくのかな》(『セブンティーン』'05年10月1日号)

 と語っていた。変化球バージョンで強烈な印象を残した亀梨の金田一一は、ワイルドな魅力あふれる、まさに年上キラー!

ただ、沖さんによると

「すごく好みではあるけど、結婚相手として考えると、一緒にいるとカッコよすぎて緊張しちゃいそう(笑)」

 むむ? では、結婚相手として最高な金田一一は、いったい誰!?