一緒に住んでいた剛と現場入り 金田一の同級生・真壁誠役 佐野瑞樹インタビュー

「'95年放送の『雪夜叉伝説殺人事件』は、極寒の過酷なロケだったから、みんなで苦労した思い出がありますね」

 堂本剛演じる金田一と同じ『ミステリー研究会』に所属する高校生・真壁誠を演じた佐野瑞樹。

「剛は関西人だから、現場でもボケたりしてみんなを笑わせてましたね。謎解きシーンのときは集中してるからみんなも話しかけないようにしてたけど」(佐野、以下同)

 剛と佐野は、まさに“同じ釜の飯を食う”仲だった。

「当時は同じ宿舎に住んでいたから、撮影現場の行き帰りが一緒のことも多かった。剛は僕より若いのに、ちゃんと考えて演技していたし、アドリブもすごかったから、僕も“負けてらんない”という思いはありましたね」

“対等に頑張らなきゃ”という思いから、佐野も熱をもって撮影に臨んだという。

「演技に関して相談したり、2人のシーンについて話し合ったり。でも、剛の金田一は、嫉妬するくらいカッコよかった。宿舎も現場も一緒だから、剛の忙しさや頑張りもわかっていました」

 共演以降も、剛と顔を合わせる機会が。

「4~5年前、お元気だったころのジャニーさんの誕生日で会ったとき、久しぶりに話しました。『金田一』のころから何でもできるセンスはあったけど、今はより洗練されたんじゃないかな」

 それぞれの道を歩む日々も、青春をともにした記憶が色あせることはない。

「『金田一』への思い入れはすごくあります。泊まりのロケも多かったから、いつも修学旅行みたいでしたよ(笑)」