美咲のものじゃないから大丈夫
捜索をサポートしてきた姉にとっても、運動靴の発見は大きなショックとなるだろう。そう思ったとも子さんは長女がこのニュースに触れる前に、自身の口から伝えたという。
「“美咲の履いていたのと同じシューズが見つかったけど、美咲のものじゃないから大丈夫だよ”って。すると長女はひとこと“うん、わかった”と。それでも不安な思いでいるだろうし、ゴールデンウィークだというのにちっとも楽しませてあげられない」
そう話すと、とも子さんは視線を落とした。その先には美咲ちゃんが大事にしていた子犬のぬいぐるみが強く握り締められていた。とも子さんは希望を込めて続ける。
「美咲が履いていた靴は保育園の頃から履いていたもので、私が書いた名前があるはず。見つかったシューズに名前は確認できませんでした。美咲が自分のもとに必ず元気で帰ってくると信じているので、見つかるまで探し続けたいです」
そんななか29日午後、捜査関係者によると、28日に見つかった運動靴と同じ種類の左足側が発見されたという。警察は山中から見つかった骨とともに、新たに見つかった靴の鑑定を進めている。