芸歴とともにキャラ変、次は“カッコいい”?

 芸人のキャリアを積む中でイメージも変遷した。新番組のポスターは“カッコいい”をイメージして撮影された。総合演出の日置祐貴さんは企画意図に「1年後には全国のみなさんが田中さんのイメージは“カッコいい”と思ってもらえることを目指した」と語る。

 田中自身は

「カッコつけるのは似合わない。自分が思っていることを言って、やっていることがカッコいいと思ってもらえれば。(カッコいいイメージが芸人の)武器になるのか、邪魔になるのかはわからない。ここまできたらいつでもカッコ悪くもカッコいいにもなれるので無理はしない。自然とそうなる番組にしたいです。

 芸人になると決めたときに、いい時間帯で冠番組をやりたいと思って広島から出てきたので、それが叶った番組です。試行錯誤しながら人気番組にするのが次の目標です。

 僕がゴールデンタイムの番組でMCをやるというだけで目新しいと思う。そういう興味本位でも見てほしいです」

 手ごたえと新風を吹き込む。

(コラム1)
陸上部の顧問に呼び出されました

 田中自身が呼び出された経験については「中学生のときに陸上大会にメンバーがそろわないことがあって、みんなの前で“今回はどうせダメだから”と言ったことを顧問の先生に呼び出されて怒られました。士気を下げる発言だったと反省して、ぐうの音も出なかった。そういう経験がないと、うかつに発言する人間に育っていたかもしれないのでありがたかったです」

楽屋での過ごし方を教えてくれた田中卓志 撮影/佐藤靖彦
楽屋での過ごし方を教えてくれた田中卓志 撮影/佐藤靖彦
【写真】楽屋でいつもするという“ポーズ”を披露してくれた田中卓志

(コラム2)
楽屋での過ごし方を公開


 寝転がって両足を上げるポーズを披露。「楽屋でやることのひとつが腹筋。回数は2回(関係者、爆笑)。必ずやるのがいいんです。猫背なので寝転がって背中を平らにもしています」