愚痴をこぼす感覚で誹謗中傷する者も
そして、復帰を果たしたメンバーもいる。
「Sexy Zoneの松島聡さんは“突発性パニック障害”で'18年11月末から活動を休止し、'20年8月に活動を再開。現在は舞台で主演を務めるなど、精力的に活動しています。また、KinKi Kidsの堂本剛さんも'03年に“パニック障害”で闘病中であることを明かし、'17年6月には“突発性難聴”で入院していました。現在も完治はしていませんが、症状を抱えながらも活動しています。同じ“突発性難聴”を発症した八乙女さんには、昨年末のコンサートで共演した際に、2時間ほどかけてじっくりアドバイスをしたそうです」(同・スポーツ紙記者)
『ジャニーズは努力が9割』(新潮新書)の著書があり、ジャニーズ事情に詳しい霜田明寛さんは、ジャニーズアイドルのメンタル不調が相次いでいる理由をこう推察する。
「ファンの気持ちに敏感に気がついて、周囲の状況や考えを酌み取れるタレントが、ジャニーズには多いと思います。そこが、メンタル不調に陥ってしまう人の特徴と近いのではないでしょうか。ファンの気持ちをわかろうとすることと、ネガティブな意見を気にしすぎてしまうことは表裏一体ですよね」
他方では、こんな指摘もある。
「SNSが当たり前の世の中になり、その分、誹謗中傷やアンチコメントがダイレクトに届き、メンタル不調に陥りやすいのではないでしょうか。SNSのアカウントを持っていなくても、エゴサーチをすれば、どうしてもマイナスの声も目に入ってしまいますから。もちろんこれは、ジャニーズに限った話ではないですが……」(芸能プロ関係者)
実際、大倉は昨年9月に個人Twitterを開設しており、辛辣なリプライが寄せられることがあった。
「昔は、そういった誹謗中傷を伝えるにも、手紙しかなかった。よくも悪くも、わざわざ手紙を書いてまでそれを伝える人には熱量があったと思うのですが、今は愚痴をこぼす感覚で気軽に書き込むことができます。ジャニーズの場合は、ファンと会話をするというよりは“発信”に重きを置いてSNSをやっている印象があるので、ほかのタレントに比べれば、誹謗中傷のリスクは少ないように感じますが、昔に比べると大変な状況だと考えられます」(霜田さん、以下同)
では、SNS解禁の流れも止まってしまうのか。
「そこは難しいところですよね。少なくともこの2、3年はYouTubeやインスタグラムを始めるタレントが増えているので、広がっていく流れだと思っていました。しかし、大倉くんがこうなってしまった原因の1つがもしもSNSにあるなら、慎重になる可能性もゼロではないのでしょうか」