ドラマ『特捜9 season5』(テレビ朝日系)の視聴率が1ケタ台になり、関係者をザワつかせている。
「『特捜9』になってからは視聴率2ケタ台をキープしていたのですが……。第5話と第7話はともに9・3%。シリーズ最低を記録してしまいました」(スポーツ紙記者)
低迷の理由は、レギュラーメンバーの離脱にあるようだ。
「鑑識役の佐久間朗を演じる宮近海斗さんが、所属するグループ・Travis Japanの米国留学のため、“海外研修中”という設定でお休み。同じく『特捜9』になってから加わった山田裕貴さん演じる新藤亮が、第3話で独断でカジノバーに潜入捜査をした際、闇カジノ摘発で捕まって謹慎になり、出演していません。山田さんは放送中の朝ドラ『ちむどんどん』に出演しているため、スケジュールの都合もあり“謹慎”という形で、一時離脱したようです」(芸能プロ関係者)
加えて、古参ファン離れにつながったのが、津田寛治の“事後報告卒業”だ。
「津田さん演じる村瀬健吾と羽田美智子さん演じる小宮山志保の“むらこみ”コンビは人気が高く、前シーズンで結婚した際にはSNSのトレンド入りしたほど。しかし今シーズンに入って、津田さんがレギュラーメンバーからゲスト扱いに変更されたことが発表されました。レギュラーメンバーが一気に3人出なくなったことで、不満を口にするファンが増えています」(テレビ誌編集者)
津田がゲスト扱いになったのは、彼自身の意向だという。
「現場の若返りを希望する井ノ原快彦さんなどの方針で、『9係』時代から監督を務めたベテランスタッフが次々にリストラされました。津田さんは、前身の『警視庁捜査一課9係』で主演を務めていた渡瀬恒彦さんを慕っていましたからね。そのため、“渡瀬イズム”を引き継ぐスタッフの相次ぐリストラに今でも納得がいっていないんです」(テレビ朝日関係者)
俺はお前らだから任せたんだ!
2019年に放送されたシーズン2の打ち上げを欠席した際は、大きな話題となった。
「スケジュールの都合と伝えられましたが、津田さんなりの抵抗だったという見方が強い。本人はシーズン3で降板するつもりでしたが、テレ朝が説得。前作で、村瀬が何者かに襲われて現場復帰できなくなったり、小宮山と結婚することになったのは降板が既定路線になったからです」(同・テレビ朝日関係者)
火種がくすぶり始めて3年。ついに今シーズンをもって、完全卒業を決めたという。
「第6話で、井ノ原さん演じる浅輪直樹に向かって“俺はおまえらだから任せたんだ!!”と言うシーンがありましたが、それは卒業を決めた津田さんの思いも込められたものだとか。テレ朝側には正式に降板を申し出たそうです」(同・テレビ朝日関係者)
テレビ朝日に津田の卒業が事実かを確認するも、
「何も決まっていません」
津田の所属事務所は、
「弊社からお答えできることはありませんが、津田も『特捜9』はとても大切な作品だと思っております」
とのことだった。新メンバーが2人加わるなど、新たなスタートを切った特捜班の行方はいかに……。