生島さんの1日の食事スケジュール

「少食にする」とはいっても、具体的にはどの程度の量をどのくらいの間隔を空けて食べるべきなのか気になるところ。ラジオ出演のある日は午前3時半に起きるという生島さんは、起きてまず何を口に入れるのか──。

「白湯を1杯ゆっくり飲んだら次は葛根湯。ときどきハチミツを入れた紅茶を飲むことも」

 固形物は一切とらず、朝食はたったそれだけ。その後、1時間半の生放送を終えて自宅に戻り、2~4時間ほど仮眠をとる。午後は時間があればジムに行くそうだが、遅くとも夜10時には就寝するため、6時までには夕食を済ませる。昼食は一切とらないというから、食事といえる食事は夕食のみ。

「ある程度の年齢になったら、小腹がすいたらちょっとつまむくらい。しっかり食べるのは1日1食でちょうどいいのだと思います」

 若いころは1日3食しっかりとることが健康的なのかもしれない。しかし年を重ねるにつれて見た目が変化していくように、当然内臓の働きにも変化がある。若いころと同じ食事内容のままでは胃に負担がかかるばかりだ。

 共著の石原先生もプチ断食を強く推奨。

「血流がよくなるから細胞が生き生きしはじめて、女性は肌がきれいになったとか、男性なら髪の毛が生えてきたなんてこともあります。断食の健康効果はいろいろあって、つまりは『健康長寿の秘訣』ってことです」と石原先生。

 楽しい老後を若々しい元気な身体で迎えたい。「どう食べないか」を意識した食生活が一助となりそうだ。

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【写真】ラジオ番組での生島ヒロシさん、真剣な眼差し

『70代現役!「食べ方」に秘密あり』生島ヒロシ・石原結實共著)
 71歳の現役人気アナウンサーと73歳の自然療法の名医が記す、人生100年時代を楽しく、健康に生きるための簡単習慣。共に小さいころは身体が弱かったにもかかわらず、70代の今、なぜ風邪ひとつひかずに元気でいられるのか。ふたりの健康の秘密を初公開。

PROFILE●生島ヒロシ(いくしま・ひろし)●1950年宮城県気仙沼市生まれ。フリーアナウンサー。米カリフォルニア州立大学ロングビーチ校卒業後、TBS入社。’89年に独立。現在、TBSラジオ『生島ヒロシのおはよう定食・一直線』などで活躍中。

(取材・文/オフィス三銃士)