大会の主催者は、佳子さまの勤務先・全日本ろうあ連盟。前述したように、佳子さまはこの日、都内で行われるダンスの催しに臨席されるため、お出ましにならない。
「職員として、事前準備の業務にかかわる可能性は高いと思います。佳子さまが、その“裏話”をご夫妻に共有されれば、当日もより充実した時間になりそうですが……」
悠仁さまのため、姉の決断とは
前出の宮内庁関係者は、そう憂色を浮かべて続ける。
「眞子さんと小室圭さんの結婚騒動を通して、“親子の不和”が生まれたことで、ご家庭内での会話は限られているそうです。姉の結婚を誰よりも応援されていた佳子さまと、小室家への不信感を募らせていたご両親の間にできた“溝”は、いまだに埋まらないとか」
そんな中でも、佳子さまが秋篠宮家の一員として邁進されるのには理由がある。
「“眞子さんに心配をかけまい”というお気持ちが、何より強いのでしょう。皇室から逃げるがごとく渡米した眞子さんですが、残された家族……特に佳子さまや悠仁さまのことが気がかりで仕方ないはずです」(秋篠宮家関係者)
前出の小田部教授も、佳子さまのお立場をこう慮る。
「紆余曲折ありましたが、眞子さんが“天皇家を支える皇室の一員”としての使命感と達成感を大切にされなかったことは、今でも悔やまれることです。佳子さまには、その点を見誤ってほしくないと願うばかりです」
佳子さまからは、並々ならぬ責任感が感じ取れるという。
「悠仁さまが成人し、高校を卒業されるまでは、皇室にとどまって内親王としてのお役目を果たすおつもりだと拝察します」(前出・秋篠宮家関係者、以下同)
今年4月、成人年齢が20歳から18歳に引き下げられた。悠仁さまは'24年9月に成年を迎え、'25年3月に高校を卒業される見通しだ。
「“将来の天皇”というプレッシャーを背負う悠仁さまにとって、多感な時期に姉2人と離れ離れになることは、相当おつらいに違いありません。佳子さまは、“弟のために、あと3年は結婚しない”という気概を持っておられると思います」
佳子さまは、初めての『歌会始の儀』で弟にまつわる和歌を詠まれたほど、愛情が深い。
「3年後には30歳。眞子さんが結婚した年齢と同じです。何かと比較されることが多い皇室においては“姉思い”なご判断ともいえるでしょう」
佳子さまにとっての“結婚適齢期”は、まだ先になりそうだ─。
小田部雄次 静岡福祉大学名誉教授。日本近現代皇室史を専門とし、『皇室と学問 昭和天皇の粘菌学から秋篠宮の鳥学まで』(星海社新書)など著書多数