もう1本あった遺作のタイトルは『虎の流儀』
公開が待ち遠しいが、実は渡辺さんはこの後にもう1本の作品に出演していた。
「『虎の流儀』という映画です。主演は原田龍二さんで、監督は『修羅の群れ』などを手がけてきた辻裕之さん。今年の秋に劇場公開の予定で、映画の詳細は発表されていませんが、3月に北九州で行われた撮影には渡辺さんも参加していました」（製作会社関係者）
「資金力のあるスポンサーがついたことで、潤沢な予算を生かした撮影ができたといいます。渡辺さんも、派手なカーチェイスや爆破などのシーンには満足げだったそうですよ」（同・製作会社関係者）
渡辺さんが所属していた事務所に、映画の件を問い合わせてみたが、
「私どもはお答えする立場にございません」
とのことだった。
ホラーと任侠、まったく異なるジャンルで、役者人生を全うした渡辺さん。完成した作品は真摯に役に向き合う彼らしい“遺作”なのだろう。
