覚醒剤取締法違反と医薬品医療機器法違反の罪に問われた「KAT-TUN」の元メンバー・田中聖被告の初公判が、6月10日に名古屋地裁で行われた。
聖被告は起訴内容を認め、「家族や応援してくれる人のためにも、今後一切(違法薬物等には)関与しない」と更生を誓い、実父も証人台で、家族全員でサポートすると述べていたが、これまで、聖被告とその弟である「SixTONES」の田中樹が、メディアを通じて行ってきた“兄弟アピール”は、「今後、鳴りを潜めるだろう」と、マスコミ関係者の間でささやかれているという。
一時は退所まで考えた樹
起訴状によると、聖被告は今年2月、名古屋市内のホテルで覚醒剤を使用したほか、指定薬物を含む危険ドラッグ「RUSH」の液体を所持したなどとされている。初公判では、その動機について、「独立してから仕事へのプレッシャーや将来への不安、ストレスから覚醒剤に手を出してしまった」などと語っており、検察側は「依存性や常習性などが認められる」として、懲役2年を求刑。判決は6月20日に言い渡される。
「聖被告の逮捕が報じられた際、ジャニーズファンの間では、樹への心配の声が飛び交うことに。2人は田中家の次男と四男で、とても仲の良い兄弟と知られているだけに、『樹は大きなショックを受けているはずだ』と、ファンは一様に心を痛めていたんです。一方でSixTONESのメンバーとして活躍の場を広げる樹に『迷惑をかけるな』と、聖被告への怒りをあらわにするファンも多数見受けられました」(芸能記者)
聖被告は、2013年9月、度重なるルール違反が原因で事務所を事実上の“クビ”に。また2017年5月には、東京都内の路上で大麻を所持していたとして現行犯逮捕(のちに不起訴処分)されるなど、数々の問題を起こし、「そのたびに、樹はジャニーズ事務所内で肩身の狭い思いしていたそう。周囲から『デビューは無理』などと言われ、一時は退所まで考えたこともあったと、雑誌のインタビューで明かしていた」(前・同)という。
「しかし、もともと家族の結束が強い田中家の兄弟とあって、樹は聖被告と縁を切るでもなく、双方の関係は良好だった様子。ジャニーズファンは、少なくとも今回の事件があるまでは、そんな2人の“兄弟愛”を微笑ましく見ていたものです」(同・前)
ジャニーズ事務所を“クビ”になった聖被告と、現役の樹が、公の場で共演することは「限りなく不可能に近い」(同・前)というが、2人は以前からよく“兄弟アピール”をしていたそうだ。