「単独公務デビュー」のタイミング

 今年3月に行われた初めての記者会見で、その大らかな人柄が公になった。

「成年にあたっての約30分間の会見では、事前に用意したお手元のメモに視線を落とすことなく、記者たちの目を見ながらお話しになりました。長所は“どこでも寝られるところ”、ご両親との思い出は“海にサーフボードを浮かべて3人で座る挑戦をしたら全員落下したこと”などのエピソードを明かされました」(前出・皇室担当記者)

 皇室制度に詳しい静岡福祉大学の小田部雄次名誉教授は、こう話す。

「聡明で上品、ユーモアがあふれるのは、両陛下ゆずりでしょう。“おっとり型”で、あえて冒険はされませんが、小さくまとまるわけでもない。誠実なご性格だと思います」

 ますます期待が寄せられるのが単独公務デビュー。

「コロナの影響もあるので、デビューのタイミングはまだわかりません。ただ、愛子さまは雅子さまの養蚕作業を自発的に手伝われるなど、公務へのやる気は十分だと拝察します」(前出・宮内庁OB)

 従来の学生生活を送ることができていない愛子さまだが、

「大学での交友関係がすべてではありません。公務を通して、気の置けないご友人や将来の伴侶など、素晴らしい出会いが待っていると思います」(前出・小田部教授)

 始まったばかりの20代。仕事も恋も、充実していくことは間違いないだろう。


小田部雄次 静岡福祉大学名誉教授。日本近現代皇室史を専門とし、『皇室と学問 昭和天皇の粘菌学から秋篠宮の鳥学まで』(星海社新書)など著書多数