抱かれたくない男はルールを変えるべき?
ある意味では、みなさんお待ちかね──ともいえる“抱かれたくない”ランキング。「この人とは付き合えない」「生理的に受け付けない」と思う人を挙げてみてもらったところ、抜群の安定感を誇るラインナップに。
「うるさいし、脂っこそうなので……」(41歳・京都府)、「嫌いではないけれど、抱かれたくはない」(33歳・新潟県)、「そういう星の下にいると思う」(52歳・福岡県)
チャンピオンに輝いたのは、出川哲朗(58)。抱かれたくないレジェンドが、散々な言われようでぶっちぎりの1位を獲得した。そして、2位、3位にも容赦のない言葉が降り注ぐ。2位のアンガールズ・田中卓志(46)には、
「キモカワイイって言われているけど、キモのほうが圧倒的に勝っている」(37歳・埼玉県)、「頑張っているとは思うんだけど、やっぱり生理的に厳しい」(31歳・大阪府)、「最近、お金持っているキャラでキモキャラを隠そうとしているみたいでイヤ」(49歳・鹿児島県)
そして、3位の安田大サーカス・クロちゃん(45)には、
「とにかくムリ!」(28歳・愛知県)、「あのかん高い声が無理だし、気持ち悪い」(35歳・栃木県)
と、容赦のない言葉のつぶてが飛ぶ。しかし、この遠慮のなさこそ“抱かれたくない”ランキングならではだと、吉田さんは話す。
「縛りはないはずなのに、見事なほど芸人さんしかランクインしていない。つまり、
“芸人さんだったら言っても大丈夫だろう”、“芸人さんなら、おいしいと思うのでは”といった心理が働いている……いわば、“優しさでできたランキング”なんですよね。ですから、ここに“本当に抱かれたくない”という本音はないのでは(笑)」
確かに、ほか2つのランキングより票数も多く、ある意味では“のびのび”と意見を書いていることがうかがえる。
「今後、このランキングのアンケートを取るなら、芸人さんは選考外にするなどのルールがないと、毎度のように芸人さんのみが名を連ねるランキングになると思う」(吉田さん)
先ほど吉田さんは、「抱かれたい男」ランキングは曲がり角を迎えているのではと指摘したが、抱かれたくないも同様だと付け加える。
「“抱かれたい男” “抱かれたくない男”というくくりが、いつ炎上するかわからない時代ですよね(苦笑)。そうなると、本音も拾いづらくなる。“癒されたい男”にしっくりきたのは、そのランキングと意見に納得感があったからでしょう」
時代とともに変遷してきた『抱かれたい男』ランキング。いろいろな意味で、新しい時代を迎えているのかもしれない!?
〈取材・文/我妻アヅ子〉