20代の研修医のころの竹澤章一容疑者
20代の研修医のころの竹澤章一容疑者
【写真】20代の研修医のころの竹澤章一容疑者

「美容外科医の経験が長く、アルバイト医師などとして、いくつかのクリニックを渡り歩いてきた人物です。業界のトレンドに敏感で“夏前には脱毛のコマーシャルを打ちましょう”などと提案する積極性もありました。事件は残念でなりません」

 とクリニック関係者。

得意の施術は「脂肪吸引」

 竹澤容疑者は岡山県にある川崎医科大学を2004年に卒業。「脂肪吸引」を得意としていた。

 クリニックのホームページでは、

《私の美容医療の考え方は、カウンセリング、手術をして終わり…ではありません。手術をしてアフターフォローまでをしっかり行うことが大事と考えています》

 と述べ、5000症例を超える経験があるとアピール。

 クリニックを紹介するサイトでは、

《世界基準の美を追求!患者様のどのような理想も叶えるため常に知識をアップデート》

 と向上心を訴えていた。

 医師らしからぬ派手な外見についても、

「見た目はイケイケでイカつくみえる院長だったが、話してみると物腰は柔らかかった」(医療業界関係者)とギャップが効いたようで、個性として尊重された。

 容疑者の知人はこう話す。

「筋力トレーニングが趣味で体格がよかった。中東系のハーフだとも言っていた」

 容疑者はSNSで『竹澤アスラン章一』と名乗り、日本とイラン国旗のイラストを並べて掲載。5か国語を話せるとしている。『アスラン』はトルコ語で『ライオン』を意味し、イランなどで男性の名前によく使われているという。

 前出のクリニック関係者は「確認した医師免許では竹澤章一で、ミドルネームは入っていませんでした」と話した上でこう続ける。

「患者さんには一人ひとり丁寧に事情説明しているところです。警察の捜査には全面的に協力し、スタッフにも“すべて隠すことなく話してください”と言っています」

 身体を鍛え、タワマンで暮らす華やかな外ヅラとは裏腹に、嫌疑は最低最悪なものだった。