寮生活のような共同生活の感染リスクも
「他のスポーツと比較して試合数が多かったり、試合時間が長いことも一因として挙げられますが、若手選手は1軍、2軍関係なく寮で生活しているというのも影響していると思います。巨人のケースでも、最初は2軍の選手が陽性判定を受け、その後に同じ寮で生活している1軍の選手も感染が確認され、そこからどんどん陽性者が出る事態になりました。過去にも今年1月に自主トレをしていた選手内で感染が広まるケースや、2月に行われた阪神の2軍の春季キャンプで感染者が続出し、途中で打ち切りとなったこともありました。どんなに気を付けていても、共同生活では感染拡大のリスクはあると思います」
たしかに、部屋制で共同生活をする大相撲でも、新型コロナの影響で名古屋場所を172人(7月22日現在)もの力士が休場する事態になっている。
今後、プロ野球では7月26日には福岡で、同27日には松山でオールスター戦が行われるが、22日の時点で出場予定だった7人が陽性判定のため辞退することを発表。開催が危ぶまれる状況だが、“ファンのために”と行う方向で進んでいる。
「21日のオーナー会議でも、できるだけ公式戦への影響を少なくして、今シーズンは最後までやり切ろうと改めて確認しています。そのためにも、シーズンの一時中断や検査の頻度や方法などを含めて、対策を考え直した方がいいという意見が出てきています」
なんとしてもこの緊急事態を乗り越え、シーズン途中で打ち切りなどというファンをガッカリさせるような事態は避けてほしい。