先のことは自分でもわからない
腹の中で舌を出しながら謝り、その場を切り抜けるというやり方もある。しかし“頭が固い”と言われるほどに信念を貫き通す新。男性として、どう思う?
「私は、素敵だなと思いますね。人それぞれによってとらえ方はあると思うんですけど、すべてにYESと答えるよりは、“ここだけは譲れない”というものが人間としてあったらそれはすごく素敵だし、カッコいいなと思いますね。男性だけじゃなく、女性を含めて」
先月、21歳を迎えている。ドラマ『ドラゴン桜』『風の向こうへ駆け抜けろ』、映画『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』、そして本作と女優としての飛躍は目覚ましい。改めて目指している像を尋ねると、
「先のことは自分でもわからないので。とりあえず今は葵という役、そして『六本木クラス』という作品に向き合うだけかなと思っています。
復讐や恋愛の要素ももちろんありますが、私は青春もあると思っていて。本当にキャラクターのひとりひとりが強くて、面白くて、魅力的です」
バイトしてみたい!
新の夢は、自分が叶えさせる──。決意を胸に葵が向かったのは、新が開いた居酒屋“二代目みやべ”。しかし、先にアルバイトとして採用が決まった友人・龍二(鈴鹿央士)の姿が。この弱小店で、葵も働くことができるのか?
「新の成功のために頑張る。そんなけなげな葵は、やっぱり素敵だと思います」
14歳でオーディションに合格し、芸能界入りをした平手。アルバイト経験は当然ないが、“こんなバイトをしてみたかった”と思うものを聞くと、
「バイトは今でも全然、やってみたい気持ちはあります。じゃあ“何をやりたいのか?”と聞かれると、どんなバイトがあるのか詳しくわかっていないので、答えられないんですけど……。でもバイトはやってみたいです」